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Palm OSのライセンスを行なっている米PalmSourceのチーフプロダクトオフィサー・スティーブ サコマン氏とマーケティング・マネージャーのアンダース・ベックランド氏が来日し、都内ホテルで記者会見を開催した。 会見では、サコマン氏から米PalmSourceの歴史や今後の戦略概要について語られたほか、ベックランド氏から先日発表されたPalm製新端末「Tungsten W」や、Palm OS 4.1を搭載した米Kyocera Wireless製スマートフォン端末「Kyocera 7135」などが披露された。 マイクロソフトは“計画経済”、Palmは“自由経済”
また同氏は「マイクロソフトは中央で全てを決定している“計画経済”。多くのデベロッパーとともに開発しているPalmは“自由経済”だ」と述べた。 コミュニケーション向け機器の需要が伸びる 2002年度以降におけるPDA市場の成長予測データを示したサコマン氏は、「現在は圧倒的にハンドヘルドタイプが出荷されているが、ユーザーの興味はコミュニケーション分野に移りつつある」として、音声通信での利用を想定したスマートフォンタイプのデバイスやメッセージングなどに利用されるデータ通信タイプのデバイスが出荷台数を伸ばしていくとして、今後米PalmSourceでは同分野に注力していくと述べた。また、同氏は自動車業界を例に「かつで自動車は、種類も少なかったため、どの車種が最も優れているか選ぶことができたが、現在ではファミリー向けやスポーツタイプといったカテゴリーが数多くあり、全ての車の中で一番のものを選ぶことは困難」として、これからのPDA市場にもユーザーのニーズの多様化にあわせて、機器も多様化していくとした。 このほかサコマン氏は、日本市場では新製品によってPalm OSのシェアが増減する傾向があり、「日本人は新製品が大好き」（同氏）であるとするデータや、Pocket PCやSymbian OSなど他社製品よりも顧客満足度が高いとする調査資料を紹介した。
Palm OSを搭載したスマートフォン
また同氏は、医療用アプリケーション「ePocrates」のデモンストレーションを行ない、同じ薬でも成人や子どもへの分量や処方、他の薬と併用した場合の副作用などのデータを得ることができるという特長を説明。同アプリによって、Palm OS搭載PDAが医療分野で売り上げを加速したことなどを明らかにした。
・ PalmSource（英文） http://www.palmsource.com/ ・ 米Palm、ハイエンド向けPDAの新ブランド「Tungsten」２機種 ・ 米Palm、デザインを刷新したエントリーモデル「Palm Zire」 ・ Palm OS搭載3G端末「Kyocera 7135」発表 （関口 聖） 2002/11/21 16:15 | ||||||||||||||||
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