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教育関係者向けイベント「EDIX」で感じるプログラミング教育の将来像

 5月18日~20日にかけて東京ビッグサイトで教育関係者向けの展示会「第7回 教育ITソリューションEXPO」(EDIX)が開催されている。本会場では学校向けの電子黒板など、さまざまなソリューションが展示されているが、新設された「みらいの学びゾーン 学びNEXT」では、プログラミング教育向けの製品が多数紹介されていた。本稿では、それらの中からタブレットを使用したものをご紹介する。

レゴブロックを使ったロボット教材の小学生版「レゴ WeDo 2.0」

レゴ WeDo 2.0

 レゴジャパンとアフレルは、4月に発売した小学生向けのプログラミング教材「レゴ WeDo 2.0」をデモ。レゴを使用した製品としては、従来から「レゴ マインドストーム EV3」というロボット教材が提供されてきたが、今回のWeDo 2.0は、仕様を簡略化するとともに、プログラミングの難易度を落とし、小学生向けにアレンジした新製品となる。パソコン(Windows/Mac)やタブレット(iOS/Android)上でブロックを組み合わせいくことでプログラミングでき、Bluetooth経由で本体(スマートハブ)にプログラムを送信して動作させられる。

 価格は、レゴブロック280ピースとスマートハブ、モーター、モーションセンサー、チルトセンサーがセットになった「基本セット」が2万4000円(税別、以下同)、さらに授業向けのプロジェクトライブラリや教師用ガイドがセットになった「カリキュラムパック」が3万8200円。

タブレット上でプログラミング
280のピースを自由に組み合わせられる
単3電池2本で動作
スマートハブには2つのセンサーをぶら下げられる

ソニー子会社、ロボット・プログラミング学習キット「KOOV」を披露

KOOV

 ソニー・グローバルエデュケーションは、iOSやAndroidタブレットでプログラミングできるロボット・プログラミング学習キット「KOOV」(クーブ)を参考展示していた。年内をめどに商用化を目指しているという。

 7種類のブロックを組み合わせてさざままなロボットを作り、センサーモジュールを組み合わせてロボット・プログラミングを学習しようというもので、現状では光センサーと距離センサーが用意されている。コントロールユニットにはArduinoが実装されており、これをタブレットからBluetoothやUSB経由で制御する。プログラミングツールはScratchベースのものが用意される。

Scratchと同じインターフェイスでプログラミング可能
コントロールユニットはArduinoが搭載されており、モバイルバッテリーで動作する

幼児向けのブロック・プログラミング教材「ソビーゴ BP1」

 ワイズインテグレーションとナチュラルスタイルは、7月下旬に発売する予定の幼児向けのプログラミング教材「ソビーゴ BP1」を展示。ブロックで遊びながら直感的にプログラミングを学ぼうというもので、タブレット上でブロックのアイコンを組み合わせていくことで画面内のキャラクターを動かせるようになっている。5歳前後の幼児をターゲットにする。価格は9800円の予定。

 このほか、こどもパソコンの「IchigoJam」でロボットを制御するロボット・プログラミング教材「ソビーゴ RP1」も展示されていた。こちらも7月下旬に発売され、価格は1万4800円の予定。8歳前後の子供がターゲットとなる。

幼児向けの「ソビーゴ BP1」
小学生向けの「ソビーゴ RP1」

湯野 康隆