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「auのほけん・ローン」4月5日開始、モバイルとのセット割も詳細発表

コールセンター開設、auショップでの対面販売も

 KDDI、沖縄セルラーは、生命保険、住宅ローン、損害保険の3つの金融商品からなる「auのほけん・ローン」を4月5日に開始する。2月17日に発表されていたサービスの提供開始日が明らかになった形。加えて、スマートフォンや携帯電話の契約とセットで割引を適用する「セット割」の詳細も明らかになった。2月の発表時のニュース記事(ニュース記事発表会レポート記事)も参照していただきたい。

 「auのほけん・ローン」は、保険や銀行分野のパートナー企業と連携、比較的安価な保険料や低額のローン金利を実現し、スマートフォンだけで申し込めるようにしたサービス。auが取り組むとあって、業界初と謳う、auのスマートフォン・携帯電話と保険・ローンをセットで契約すると通信料を割り引く「セット割」を提供するのも特徴になっている。

 また、ネットで申し込むタイプの金融商品に不安を覚えるユーザーをサポートするものとして、専用のコールセンターを4月5日から稼働させる。加えて、直営店の「au SHINJUKU」を皮切りに、銀行・保険の販売業の免許を持つスタッフを配置し、店頭での対面販売も一部店舗で実現する。

直営店「au SHINJUKU」での接客イメージ。「auのほけん・ローン」の腕章を付けた有資格者による対応で、契約もできる

セット割

 セット割は、auのスマートフォンか携帯電話(フィーチャーフォン)を利用しているユーザーが「auのほけん・ローン」の対象サービスを契約すると、通信料から毎月一定額が割り引かれるというもの。

各種のセット割を提供

 生命保険の「auの生命ほけん」では、60カ月間、毎月200円が割り引かれる。

 住宅ローンの「auのローン」では、60カ月間、au WALLETポイントで毎月500円分がキャッシュバックされる。

 このほか、auのスマートフォン・携帯電話を利用しているユーザーが保険サービスを契約した際に、契約特典としてau WALLETポイントで最大500ポイントがプレゼントされる。

セット割提供、家計見直しのきっかけに

 発表会にはKDDI バリュー事業本部 金融・コマース推進本部長の勝木朋彦氏が登壇し、サービスの内容や提供する背景、セット割の詳細などについて説明した。

KDDI バリュー事業本部 金融・コマース推進本部長の勝木朋彦氏

 勝木氏は、2016年を家計の見直しの年としたいと考えている人が多いという調査機関のレポートを引用し、「家計の見直しのいい機会として、保険・ローンを開始する。コンサルティング力や顧客対応力でも、しっかりと対応していく。サポートセンターをオープンして、不安にも対応していく」と、ネット型の安価な価格設定に、提案力やサポート体制を整えた商品になっていることをアピール。

 勝木氏は、モデルケースとして一人暮らしの女性や家族を例に挙げ、セット割を適用することでさらにおトクに利用できる様子を紹介。「ユーザーの生活防衛意識やリテラシーは高まっていると感じる。auでんきを含め、家計の見直しのいいきっかけ、選択肢として提案していきたい」と意気込みを語った。

 発表会では後半にタレントの山口もえ、評論家の森永卓郎氏が登壇。家族が一人増えたばかりという山口もえの家庭をテーマに、全盛期から20kg痩せたという森永氏が「森永流 家計ダイエット」と題して3つのポイントを紹介した。

 ここでは、森永氏が「夫婦の保険はダブりをなくす」「ライフステージに合わせた保険を選ぶ」「一生モノの住宅ローンは少しでもおトクなものを」という3点を伝授。病気などでは男女で異なる保険が存在し、最適なものを選ぶのが重要としたほか、住宅ローンは年数が長く、わずかな金利の違いも大きな金額になるといったポイントを紹介。セット割などにより、これまでは関係が遠かった通信サービスと金融商品が「auのほけん・ローン」でおトクになっている様子をアピールした。

山口もえ

太田 亮三