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ドコモ第3四半期決算は1000億円の減益、下り最大225Mbpsは3月開始
(2015/1/29 22:27)
NTTドコモは29日、2015年度第3四半期(9月~12月)の業績を発表した。同日には説明会が開催されたが、決算の説明は15分程度に留まり、残りの時間は同日に発表された「ドコモ光」に費やされた。駆け足のプレゼンテーションでは、前期と比べて大幅な減益になったこと、各種オペレーションデータが紹介されたほか、下り最大225MbpsのLTE-Advancedのサービスが3月に開始されることがあらためて案内された。
業績とオペレーションデータ
第3四半期(累計)の業績を観ると、営業収益は3兆3268億円(前年同期比1.1%減)、営業利益は5871億円(同14.7%減)となり、減収減益となった。約1000億円もの減収の背景には、新料金プランによる音声通話収入の減少、そして月々サポートの増加という2つの要因が大きい。ただ、音声ARPU(音声通話に限った1契約あたりの売上)は前期(第2四半期)と比べて10円アップ。これまでの減少傾向から増加に転じた可能性がある。通期予想としても、2014年度は最終的に750億円の減収になる見通しとされており、1月~3月にかけて損益は減っていくという。
新料金プランは1400万契約(1月11日)に達したが、1人のユーザーに向けたデータパックでは、MパックとLパックの利用が全体の50%を超えた。純増数は217万件(前期は65万件、3.4倍)となり、解約率は0.7%(前縁同期は0.76%、前期は0.62%)、MNPは5万件のマイナス(前期は21万件)となった。
項目 | 今回 | 前年同期 |
純増数 | 217万件 | 65万件 |
解約率 | 0.70% | 0.76% |
MNP | ▲5万件 | ▲21万件 |
端末総販売数 | 1704万台 | 1607万台 |
スマートフォン販売数 | 1044万台 | 987万台 |
タブレット販売数 | 117万台 | 74万台 |
スマートフォン利用数 | 2733万契約 | 2278万契約 |
スマートフォンのLTE率 | 90% | 73% |
LTE契約数 | 2830万件 (VoLTE対応機種は約330万台) | 1902万件 |
下り最大225Mbpsは3月
設備投資額は、前年同期と比べて330億円減少しているが、2015年3月からLTE-Advancedによる高速化で、下り最大225Mbpsのサービスが開始される。昨年9月末の段階で、対応機種の登場時期が3月になるとされており、サービスも同時期とされていたが、今回の会見で、加藤社長が3月開始と明言した。
第3四半期末時点で、LTE対応基地局は9万200局に達し、そのうち100Mbps以上に対応した局は4万6200局となった。3カ月後の2014年度末には、LTE対応局が9万5300局、100Mbps以上対応が5万局となる予定。100Mbps対応局は当初、4万局とされていたが、5万局へと上積みされる。