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ソフトバンク、MIDI over Bluetooth対応の音楽キーボード「C.24」を発売
“あたりまえ体操”の樋口氏によるパフォーマンスも披露
(2014/12/16 17:40)
ソフトバンク コマース&サービスは、海外発ブランドのモバイルアクセサリー販売を展開する「Global LINE-UP」シリーズに、Miselu(ミセル)社製のワイヤレス音楽キーボード「C.24」を新たにラインナップして販売する。価格は2万4800円(税込)。2015年1月末から米国、カナダ、中国など順次発売予定となっているが、日本では「SoftBank SELECTION」のオンラインショップで12月16日より独占先行販売を開始した。
「C.24」は、iPadのケースにもなるMIDI over Bluetooth LEに対応するワイヤレス音楽キーボード。タッチ感にこだわったリアルな鍵盤を搭載した本格的なキーボード仕様でありながら、iPadと一体となりケースにもなるユニークなデザインを採用している。Bluetooth 4.0によるiPhoneやiPadとの接続のほか、microUSBによるCamera Connection Kitなどとの接続も可能。無料の専用アプリ「Miselu KEY」(iOS 8以上)をダウンロードした端末で利用できる。
キーボード本体は独自開発のミニ鍵盤(2オクターブ・24鍵)で、磁石の反発力を利用し、各鍵の下にオプティカルセンサーを搭載。これにより、鍵盤がどのくらい近づいたかを検知し、ベロシティー(鍵盤の強弱)を反映させ、リアルなピアノの音を再現しているという。本体サイズは242×185.7×9.9mm、重さは552g。
きっかけは子どものピアノレッスン
「C.24」米国シリコンバレーを拠点としたスタートアップ企業Miselu社が開発したもの。Miselu社は日本人CEOや、元Apple社の開発メンバーなどが集い開発を行っている。同製品の開発に向け2年前のKickstarterで約1300万円の資金調達に成功している。
都内で開かれた同製品の新製品発表会では、来日した同社CEOの吉川欣也氏が登壇し「C.24」について、「小さなキーボードに大きな可能性を込めて開発した」と語った。これまで楽器としてのキーボードは、“場所をとる”“高価である”“継続しない”などの数々の課題があったというが、「今は何でもモバイルになっている時代。きっと楽器もモバイルになったほうが楽しいはず」という発想から、同製品の開発に至ったという。
本誌の取材に対して吉川氏は、「子どもがiPadを使ってYouTubeを見ながらピアノの練習をしていたことがヒントになった」と話してくれた。「ピアノ教室に通う子どもが多いけれど、なかなか続かないと聞く。その一方で、男の子たちがギターを持ち寄って自分たちで練習してうまくなる様子を目の当たりにした。わざわざ教室に通う理由が分からない。持ち運べて、空いた時間に楽しく練習できるものが理想」と語った。
「将来的には、ゲームコントローラーとしての使い方、子ども用の教育ツール、高齢者向けのリハビリ用など、用途を広げていきたい」(吉川氏)。
“あたりまえ体操”の作曲家が登場「スタバでも作曲できる」
音楽家として活動する樋口太陽氏が登場し、「C.24」を使ったパフォーマンスを披露した。樋口氏は、お笑いコンビCOWCOWのお馴染みのネタ“あたりまえ体操”の作曲と歌を担当していることでも知られる人物。
樋口氏は、「思いついたらどこでも作曲できる」とC.24のメリットを語った。「カフェで、わざわざパソコンを出して、楽器を出して、ヘッドフォンをして……。恥ずかしくてできない。でもこれならiPadを操作している感覚でスタバでもできる」(樋口氏)。
発表会では、ダンスチューンにアレンジした「あたりまえMiselu(ミセル)」を披露した。