ニュース
商品企画担当者が解説、LGの持つ技術をすべて込めた「isai FL」
(2014/6/12 17:38)
LGエレクトロニクスは、5.5インチのディスプレイを搭載しているAndroidスマートフォン「isai FL LGL24」について、LGのディスプレイの生産工場である釜山の亀尾工場で報道関係者向けの説明会を開催した。isai FLは7月中旬以降にauから発売される。
「isai」は、KDDIとLGの共同企画で生まれたブランドで、今回の「isai FL」が第2弾となる。ベースとなる端末はグローバルで発表された「LG G3」だが、日本では「isai FL LGL24」として、G3に先駆けてauの夏モデル発表会で披露された。
狭額縁で5.5インチのWQHD(Wide Quad HD)ディスプレイを搭載。WQHDは、2560×1440で、フルHDの1.8倍高精細とされている。なお、au夏モデル最大のディスプレイサイズとなっている点もLGとしてはアピールしたいポイントのようだ。WQHDディスプレイは、高精細であることにより通常よりも電力を消耗しやすいが、IPS液晶パネルを採用していることで、省電力を実現している。加えて、ソフトウェア面でも省エネ設計を随所に盛り込むことで、HDディスプレイと同じくらいの消費電力に抑えられているのだという。
筐体のデザインについて、LGでisai FLのプロダクトを担当した金希哲氏によると「日本でかっこいいと思ってもらえるデザインにこだわった」のだという。カラーはブルー、ピンク、ホワイトの3色展開となっている。金氏は「前モデルでは水をテーマにしたカラーリングだったが、FLでは若い人や大画面を求める女性など、より幅広い層に使ってもらいたいという考えからピンクを採用した」と説明した。
isai FLの特徴となる機能は、端末本体を振ってアクションできる「isaiモーション」や、3~8の画面タップを組み合わせてスリープ解除とロック解除を同時に行う「ノックコード」の2つだ。
端末を振ることで操作できるisaiモーションは、「おでかけ」「アレンジ」「アルバム」の3つのテーマに分かれている。「おでかけ」では端末本体を振って、現在地周辺のお得情報などが表示される。食べログと連携したおすすめグルメ情報や、auWALLETが使える店舗がわかるようになっている。「アレンジ」では、ホームきせかえアプリ「Cocoppa」とコラボしたアプリでホーム画面のデザインを変更できる。「アルバム」では、写真を組み合わせたコラージュ写真が、端末を振るたびにランダムに表示される。このほか、よく使う機能をあらかじめ登録しておけば、端末を振るだけでアプリが起動するといった機能も備えている。
一方の「ノックコード」は、3~8回の画面のタップ操作のパターンを記憶させ、同じ操作をすることで、画面のスリープ解除とロック解除が同時にできるというもの。通常のパスワード、PIN、パターン、フェイスアンロックなどの方法に加え、ノックコードが選択肢のひとつとなった。LGでは現在、「ノックコード」機能において特許申請中であることを説明した。
製品名であるisai FLの“FL”は、フルスペックの“フル”と、端末を“振る”からきているのだとか。金氏は「LGがもつスマートフォンの技術すべてをこのisai FLに詰め込んだ」とし、製品への想いを語った。isai FLはKDDIとの共同企画ということもあり、auからのみ発売となるが、同製品のベースで、グローバルで展開するG3は世界で190事業者が取り扱っている。発売後5日間で10万台が売れ、現在も販売台数は伸びており、累計1000万台の販売目標を掲げているという。
LGエレクトロニクスMC営業グループ常務のベ・ヒョンギ氏によると、MVNO事業者と提携したSIMロックフリー端末の提供も検討中であるとのこと。