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国内通信市場規模は約11兆円、モバイルが6割占める

 IDC Japanは、日本国内の通信サービス市場規模などを調査したレポートを発表した。固定音声、法人向けWAN、モバイル通信、固定ブロードバンド、VoIPと5つの市場をまとめたもので、2013年の実績は、11兆3158億円で前年から0.2%増となった。

 市場の内訳を見ると、59.9%がモバイル通信サービスが占める続いて固定音声(14.8%)、固定ブロードバンド(14.6%)、法人向けWAN(5.8%)、VoIP(4.8%)となった。固定音声と法人向けWANで前年比減となり、他のサービスは前年を上回り、全体では前年比0.2%増になった。

 今後の見通しについて同調査では、国内通信市場のうち、固定ブロードバンドとモバイル通信サービスは、「市場の飽和、価格競争によって2014年と2015年は縮小に転じる」と推測。IDCは、今後導入されるであろうVoLTE(LTEネットワーク上におけるパケット通信での音声通話)では品質制御で差別化する必要性、あるいはWi-Fiを活用してトラフィックを分散させるなど、これからのモバイル通信サービスで重要になる要素も挙げている。

関口 聖