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iPhone向けの小型チューナー兼バッテリー「ポケットフルセグ」

 ソフトバンクBBは、iPhone向けテレビチューナーの新製品として、外出先でも地上デジタル放送(フルセグ)を見られる「ポケットフルセグ 録画対応テレビチューナー」を3月中旬以降に発売する。同社直販サイトでの価格は1万2720円。2月4日からは予約受付も開始されている。

「ポケットフルセグ 録画対応テレビチューナー」
iOSアプリでフルセグを視聴
内蔵バッテリーでiPhoneなどを充電できる

 「ポケットフルセグ 録画対応テレビチューナー」は、手のひらサイズの本体にテレビチューナーとモバイルバッテリーを搭載した製品。バッテリー容量は2500mAhで、USBケーブルを利用してiPhoneなどを充電するモバイルバッテリーとしても利用できる。対象のiPhoneやiPadには専用アプリをダウンロードし、Wi-Fiでチューナーと接続すればテレビを視聴できる。視聴する際、フルセグの映像は1280×720ドットの解像度に変換される。

 テレビチューナーは地上デジタル放送のフルセグまたはワンセグを視聴可能。視聴アプリはチャンネル選択のほか、Webブラウザを同じ画面に表示できる「ながら見」モードなども利用できる。通常の視聴のほか、アプリ上で録画予約が行え、「ポケットフルセグ」に挿入したmicroSDカード(microSDXC対応)に番組を録画できる。録画データ自体は、放送波の解像度を変換せずそのまま保存される。

 アプリで録画予約をした後は、「ポケットフルセグ」単体で録画を行え、録画予約時間に合わせて自動的に電源が入る。また、シングルチューナーであることから複数のチャンネルを同時に扱うことはできないが、ワンセグは視聴と録画を同時に行える。フルセグの視聴と録画を同時にできる仕様は検討中としている。

【訂正 2014/02/05 13:43】
 初出時、上記で「録画予約と電源は連動しないため、録画する時間には「ポケットフルセグ」の電源を入れておく必要がある」としていましたが、本体の回路により、指定時間に自動的に電源のオン・オフが行われる仕様とのことです。また、フルセグとワンセグの視聴と録画の仕様・制限について、記述を修正しました。

「ポケットフルセグ」本体

 「ポケットフルセグ」本体には伸縮式がアンテナを装備されている。また、3.5mmの外部アンテナ接続用ジャックも備えており、別途市販品の変換アダプターを用意することで、アンテナ同軸ケーブルを接続することも可能になっている。

 このほか本体にはバッテリー残量を示すランプと、microSDの動作ランプが備わっている。USB端子は本体充電用のmicroUSB端子、給電用のUSB端子の合計2つを搭載。給電時の出力は5V1Aとなっている。iPadへの給電には対応しない。

 「ポケットフルセグ」のチューナーとしての連続稼働時間は、バッテリー駆動で6時間以上が目標とされている。電源に接続しながら稼動させることも可能。

左はmini B-CASカードスロット、右はmicroSDXCカードスロット。microSDXCカードスロットの右には動作ランプを備えている
左から給電用USB、本体充電用microUSB、外部アンテナ入力端子

 「ポケットフルセグ」に対応するのは、iPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5c、第4世代iPad、iPad Air、iPad mini Retina。最新モデル以外は対象予定機種に含まれておらず、iPhone 4sやiPad mini、iPod touchなどは対象外となっている。

 「ポケットフルセグ」とiPhoneなどとの接続は、IEEE802.11b/g/n、2.4GHz帯を利用する。大きさは約116×72×16mmで、重さは約130g。

太田 亮三