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UQら、1つの端末で地域WiMAXにも対応する新システムを開発

 UQコミュニケーションズ、慶應義塾大学SFC研究所、愛媛CATV、オープンワイヤレスプラットフォーム、NECアクセステクニカは共同で、地域WiMAXに関する新たな通信サービスを設計したと発表した。今後は、1つの端末で地域WiMAXと全国WiMAXの両方に対応するサービスが提供される。

 地域WiMAXは、2.5GHz帯を利用し、市区町村単位で運用できる通信サービス。申請に基づき、CATV事業者などを中心に免許が付与されており、地域活性化やデジタル・デバイドの解消などを目的にサービスが開発・提供されている。

 現在の地域WiMAXは、接続できる端末が少ないなどの問題から普及が遅れているが、今回開発した新サービスにより、全国WiMAXと共存する形のビジネスモデルが可能になる。地域WiMAX、全国WiMAXの両方を1台で利用できる端末の開発も行われている。

 新しい通信サービスの仕様に基づき、UQとNECアクセステクニカは機器や関連サービスを提供する。UQは、1台で地域WiMAX、全国WiMAXの両方を利用できるモバイルWi-Fiルーターの実現に向けて支援を行うほか、NECアクセステクニカは端末の開発・提供を行う。

 愛媛CATVとオープンワイヤレスは、今回開発された新システム・サービスを導入する。愛媛CATVは、利用者に対し、全国WiMAXと地域WiMAXの両方に対応したサービスをワンストップで提供することを明らかにしており、1台で両方に対応した端末は、2013年度中の導入を目指している。

太田 亮三