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スパイシーソフトの「マンガ★ゲット」、セプテーニ子会社が譲受

 スパイシーソフトは、マンガを投稿、閲覧できるソーシャルサービス「マンガ★ゲット」を5月17日付けで譲渡したと発表した。事業を譲り受けたのはセプテーニ・ホールディングスが新設したコミックスマート株式会社となる。

 「マンガ★ゲット」は、2008年8月より提供されてきたソーシャルサービス。ユーザーが約90万人を越え、漫画家が約5000人参加し、閲覧できる作品数は約4万点に及ぶ。携帯電話、スマートフォン向けサービスとして展開してきたが、今後は、コミックスマートの事業として運営されることになる。

 一方、コミックスマートは、インターネット広告を主力とするセプテーニグループの新会社。現在、セプテーニではネット広告事業に次ぐ、中核事業の創出に向けて積極的に活動しているとのことで、自社でコンテンツを保有できる環境作りのため、コミックスマートが設立された。

 コミックスマートでは、新人漫画家を支援するプログラムを手がける。漫画家を育成、支援して既存出版社に紹介し、人気コンテンツを生み出して、その作品の印税などを手数料として得るほか、人気作から派生するゲームなど2次利用時の料金などで収益化を図る。「マンガ★ゲット」は、新人漫画家の発掘および配信プラットフォームと位置付けられ、コミックスマートとして発掘、育成・支援、配信まで手がける形となる。ただし紙の出版については参入しない方針で、Web発の人気コンテンツとなれば、既存出版社をパートナーとして展開したいという。コミックスマートの代表取締役社長には、セプテーニ・ホールディングス社長の佐藤光紀氏が就任する。

関口 聖