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イルミにこだわり、シンプルUI搭載の「MEDIAS X N-06E」

 「MEDIAS X N-06E」は、NECカシオ製のAndroid 4.2搭載スマートフォン。イルミネーション機能が充実しているほか、ドコモの新たなホームアプリ「シンプルUI」を搭載し、iモード端末から乗り換えても使いやすいよう配慮。

 さらに、同社独自のホームアプリやヒートパイプを使用した放熱機構など、新開発の独自要素を満載している。6月下旬発売予定。月々サポート適用後の実質負担額は3万円台後半の見込み。「はじめてスマホ割」「ありがとう10年スマホ割」は適用されない。

イヤフォンジャックも光るイルミネーション機能

 画面下部にあるハードウェアキーの左右に“オーロライルミネーション”を、端末上部のイヤフォンジャック部に“イヤフォンジャックイルミネーション”をそれぞれ設け、電話やメールの着信時などに光って知らせる。“オーロライルミネーション”は7色15パターン、“イヤホンジャックイルミネーション”は7色10パターンの光り方にカスタマイズ可能。後者は半透明のスマートフォンピアスの装着時に光を透過することもあり、美しく輝く専用スマートフォンピアスをオプションとして発売する予定だ。

 筐体は幅約67mmで、側面のラウンド形状などによって持ちやすくなっていることもあり、主に女性に向けた機種となっている。

ヒートパイプを使った独自放熱機構

 最近のノートPCなどにも採用されている“ヒートパイプ”によるチップセットの放熱機構を新たに取り入れた。端末背面から見て左サイドあたりに、全長10cm程度、1~2mm程度の平型断面のパイプがチップセットに接する形で埋め込まれている。このパイプには純水が封入されており、チップセットが熱をもち始めると蒸気となって放熱を促進、高速に動作するチップセットによって発生する熱を端末全体に効率的に逃す構造になっている。

 高熱にならないわけではなく、あくまでも短時間の温度上昇を抑える仕組み。温度上昇が緩やかになることで、チップセットが高速動作する時間を長く保つことができる。同社はヒートパイプの配置・形状などについて試行錯誤を繰り返し、熱を効率的に拡散させるためにパーツレイアウトを最適化しながら開発したという。

ヒートパイプ搭載で放熱効果を高めている

docomoシンプルUIとLIFE UXを採用

 ドコモでは今回、iモード端末の操作性をある程度踏まえ、スマートフォンらしい使い心地も合わせて取り入れた新たなホームアプリ「docomoシンプルUI」を提供する。当初の対応機種はこの「MEDIAS X N-06E」と「ELUGA P P-06E」の2機種のみで、どちらもデフォルトのホームアプリになっている。

 「docomoシンプルUI」では、ホーム画面の上部に時計、下部にiモード端末風のメニューアイコンが表示される。このメニューアイコンは、よく使われる機能へのショートカットとなっている。アプリ一覧は1つ1つの項目を大きく表示して縦に表示し、端末の設定画面ではあまり使わない細かい項目などを隠して表示する。ホーム画面では右フリックで左側のスクリーンに移動し、発着信履歴などをすばやく参照できるようにもなっている。詳細は「シンプルUI」を紹介する別記事をご覧いただきたい。

 この他に、従来の「Palette UI」とNECカシオ独自のホームアプリ「LIFE UX」もプリセットされている。

 「LIFE UX」では、シンプルながらも普段の使い勝手をより高める機能が特徴的なインターフェースとなっている。ホーム画面の右フリックで現れる「LifeWay」という一覧では、過去、現在、未来の履歴や情報、予定などをタイムライン風に表示する。たとえば過去の部分では着信履歴などを、現在の部分では日付や時刻、天気を、未来の部分では登録しているスケジュールや天気予報などを見ることができる。

 さらに、アプリ一覧ではアプリをジャンルごとに分類して折りたたむようなスタイルで表示し、使いたいアプリを探しやすくなっている。ロック画面のカギアイコンの長押しでメール、電話、カメラなどへのショートカットに即座にアクセスすることも可能。ロック画面では大量の泡が弾むアニメーションが常に表示され、端末のシェイクで泡が増えたり、着信時などに色が変わったりするなど、ちょっとした遊び心も盛り込まれている。

その他の独自機能

 Webブラウザーにも独自の機能を用意。Webサイト上のリンクなど、特定の場所を拡大表示してタッチしやすくする機能や、縦長のWebサイトをスクロールしやすくする横方向のスクロールバーを利用でき、片手でも操作しやすいよう配慮されている。

 有効1310万画素、裏面照射型CMOSセンサーのアウトカメラと、有効130万画素CMOSセンサーのインカメラを装備する。自分自身を撮影する“自分撮り”の際、光を拡散させて柔らかい印象に仕上げるディフューズ機能を取り入れた「インカメラ専用ライト」も用意されている。

 MEDIAS X N-04EやMEDIAS W N-05Eなどにも搭載されていたブルーライトカットモード(青色光を30%低減)、カバンなどに端末を入れていて着信に気付きにくいときに着信音量を徐々に大きくしていく「しっかり着信音」といった新しい機能を多数備えているのも特徴だ。

端末の主な仕様、対応サービスなど

 ディスプレイは約4.7インチ(720×1280ドット)の有機EL。1.7GHz駆動のクアッドコアCPU(APQ8064T)と2GBのメモリ、32GBのストレージを内蔵。最大64GBのmicroSDXCカードに対応する。バッテリー容量は2300mAh(脱着可能)で、3G時の連続待受時間は約550時間、連続通話時間は約580分、LTE時の連続待受時間は約450時間となっている。

 NOTTV(アンテナ付イヤホンケーブルが同梱)、Xi(下り100Mbps対応)、IPX5/IPX8/IP5X準拠の防水・防塵、おサイフケータイ、FeliCa/NFC(決済対応)、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi(IEEE 802.11ac対応、最大10台までのテザリング対応)、Bluetooth 4.0、DLNA(DTCP-IP、Twonkey Beamで対応)などをサポート。MHLとMiracastによる外部出力にも対応する。おくだけ充電、フルセグは非対応。

 端末サイズは約138×67×8.5mm、重さは約136g。ボディカラーはPinkとWhiteの2色。

関口 聖

日沼諭史