DeNA「comm」CM発表会、吉高由里子が高音質な無料通話をアピール


 ディー・エヌ・エー(DeNA)は、10月23日より提供しているスマートフォン向けの無料通話アプリ「comm」(コム)のCM発表会を開催した。DeNAの担当者が登壇しアプリの概要を紹介したほか、テレビCMに出演する女優の吉高由里子が登場、アプリの魅力や撮影秘話などを語った。

 冒頭にはDeNA 代表取締役社長の守安功氏が登壇し挨拶を行った。守安氏は、「当初の想定を超えるユーザーに利用されており、非常に大きな手応えを感じている」と現在の様子を語り、「comm」はDeNAの中でも新卒1年目~3年目の若い社員が中心になって開発したことを紹介。「より多くのユーザーに使ってもらいたい。一度でもいいから使ってもらいたいと思い、そこでテレビCMを含め、PRをすることになった」と、今回のCM制作の経緯を語った。

 新卒3年目と守安社長から紹介され登壇したのは、comm戦略室 室長の山敷守氏。山敷氏は、調査会社の結果などから、無料通話へのニーズが以前として高いことが開発のきっかけになったとし、同様に調査結果から、通話品質に満足していないユーザーが多いと分析。無料で高音質な通話に注力した「comm」を提供した結果、App Store、Google Playでそれぞれ無料アプリのダウンロードランキングで1位を獲得するなど大きな注目を集めている様子を紹介した。

 山敷氏は、ユーザーレビューでも音声品質について高い評価が得られていることを示したほか、アプリ提供後に行われた調査でも、競合となる「LINE」や「カカオトーク」に対し、高い満足度が得られているとした。同氏からはこのほか、フィーチャーフォンのユーザーともメールでやり取りできる機能を備えたメッセージ機能や、写真の共有機能なども紹介された。

 発表会では続いて、山敷氏と控え室の吉高由里子が実際に「comm」で会話するデモンストレーションも披露。吉高由里子が紹介されステージに登場した。


DeNA 代表取締役社長の守安功氏DeNA comm戦略室 室長の山敷守氏
開発のきっかけは、無料通話へのニーズや品質への満足度だったとした「comm」が競合より優れているとしたクロス・マーケティングの調査結果

 

 吉高由里子は、「comm」のCM撮影を先週終えたばかりとのことで、「こんなに短い期間で撮影、放映となるのは初めて」と語り、commの勢いを象徴しているとコメント。CMについては「早口が苦手で、大変だった」と振り返る一方、通話品質については太鼓判を押しており、「マネージャーは早口ですが、聞き取りやすかったです」とも。

 学生時代はよく長電話をしていたとのことで、「今は暇があったら寝ていますが」と笑うものの、無料通話で話したい好きな人は? と振られると、「海外でも無料で通話できると知って驚きました。毎年、海外に行く機会も増え、そこで知り合った人たちと話をしたいですね」と語っていた。

 「comm」のテレビCMは11月16日より全国で放映が開始される。その後、続編では吉高由里子に加えて美輪明宏も出演し、歌声を高音質の通話で堪能するという内容になっている。


 




(太田 亮三)

2012/11/14 15:14