2012年第2四半期の国内携帯市場、アップルが2期ぶりのトップ


 IDC Japanは、2012年第2四半期(4月~6月)における国内の携帯電話市場の出荷台数を発表した。

 同調査によれば、第2四半期の携帯電話出荷数は788万台となった。これは前年同期比で4.2%の減少で、1年ぶりのマイナス成長になった。この背景として、IDCでは、部品不足で新機種の出荷台数が伸び悩んだことや、iPhoneの新機種への期待感からの買い控えなどを原因に挙げている。なお、出荷台数のうちスマートフォンが占める割合は65.3%で、ほぼ横ばいだった。

 メーカー別シェアを見ると、トップはアップル(シェア18.8%)となった。2四半期ぶりの首位とのことで、先述した通り、新たな世代のiPhoneへの期待感から出荷台数が減少したものの、販売台数は安定しており、トップに立った。2位は、前期1位だった富士通(同14.5%)で、3位は前期5位の京セラ(同11.9%)、4位はサムスン(同11.3%)、5位はソニーモバイル(同10.3%)と続く。IDCは、「3位~5位まで混戦状態にある」と指摘する。

 今後は、スマートフォンの人気が続くものの、部品不足の影響で、iPhoneを含め、ハイエンド端末の出荷数が抑えられる可能性があるとの予測が示されている。

(関口 聖)

2012/9/12 12:54