NTTデータ、放送波で最大4GBを同報配信~NOTTVなどへ供給


 NTTデータとNTTデータMSEは、mmbiのスマートフォン向け放送局「NOTTV」の蓄積型放送システムに、大容量ファイルの複数同時伝送を実現した独自のIPデータキャスト技術を提供した。

 NOTTVでは、通常の番組放送とは別に、放送波を使って蓄積型コンテンツを配信する仕組みが用意されている。この蓄積型コンテンツを送る技術として、NTTデータとNTTデータMSEのIPデータキャスト技術が採用されていることが明らかにされた。

 IPデータキャスト技術では、最大4GBの大容量データを複数セッションで同時に送信し、端末で受信できる。放送波で完全に受信できなかったコンテンツの差分データを通信によって取得する仕組みも用意されている。

 NTTデータとNTTデータMSEは、こうした技術をベースに企業導入しやすい提供形態を検討し、テレビやスマートフォンを連携させるサービスや、ネット対応テレビといったマルチメディアサービス市場に供給していきたい考え。また、LTEを使ったブロードキャスティング技術「eMBMS」などの次世代通信規格へも拡張していく方針だ。

 




(津田 啓夢)

2012/8/21 16:06