Google、音声検索のiOSへの提供など、検索機能の強化を発表


 Googleは9日、検索機能に関する強化策として、より関連性の高い検索結果を表示する「Knowledge Graph」機能の米国外への拡大、検索対象にユーザーのGmailデータも含める機能の追加、iOS向けに音声検索機能を提供することを発表した。

 Knowledge Graphは、場所や物、人に関する5億件以上の情報と、それらの関連性を示す35億件以上のデータを元に、ユーザーの意図に近い検索結果を表示する機能。たとえば「rio」という検索ワードに対しては、ブラジルの都市名か、アニメ映画の名前か、ラスベガスのカジノの名前かといった複数の候補が考えられるが、これをユーザーの場所などの情報から意図を推測して、結果を表示する。Knowledge Graphは5月に米国内のユーザー向けにリリースされており、今回、米国外の英語圏ユーザーに対象範囲を拡大する。

 また、「2000年代のベストアクション映画」「パリで何をすべきか」といった、回答が1つではない検索については、候補をリスト形式で表示する機能を追加した。

 検索結果にユーザーのGmailデータも含める機能は、検索ワードへの回答としてユーザーのGmailアカウント内のメール中に適切なメールがあれば、検索結果ページの右ペインに「Gmail Result」として表示するもの。現時点では、限られたユーザーに対して試験的に提供している。

 また、Android 4.1に追加した音声検索機能を、iOS向けに提供することも発表。音声入力による検索に対して音声で直接回答するもので、iOS 4.2向けの検索アプリとして近日中に提供予定としている。

 

(三柳 英樹)

2012/8/9 16:08