シマンテック、AKB総選挙のアプリを装うトロイの木馬を報告


 シマンテックは、アイドルグループ「AKB48」のイベントに便乗した、モバイル向けのマルウェアが新しく見つかったとして、同社のセキュリティレスポンスブログで警戒を呼びかけている。

 新たに見つかったのは、「AKB総選挙」のニュースアプリを装い、端末に保存されている画像をすべて別の画像に上書きするというもの。このマルウェアには、画像を破壊(特定の画像に上書き)する機能しかないとしている。同社は「Android.Kabstamper」というトロイの木馬として報告している。

 この悪意のある形に改変されたアプリが配布されていたのはGoogle Play ストアではなく、サードパーティによるアプリのマーケット。一方、悪意ある形に改変される前のアプリは、Google Playで配信されていたものの、なんらかの理由で削除または公開停止されたという。その時間差から、同社では、最近になってアプリが悪意のある形に改変され、サードパーティのマーケットで公開されたと推測している。


感染した端末で見つかった、上書きされる画像(シマンテックのブログより)

 同社では、アプリの出どころに関わらず、インストール時にアプリから要求される許可の種類には注意するよう呼びかけており、セキュリティアプリで端末を保護することも勧めている。

 




(太田 亮三)

2012/6/11 14:01