携帯・PHS契約者数、純増はソフトバンク、MNPはauの傾向続く
電気通信事業者協会(TCA)は、2012年5月の携帯電話・PHS契約数を発表した。
2012年5月の携帯電話の純増数はソフトバンクモバイルが25万8100件でトップ。KDDI(au)は19万9000件、NTTドコモは12万6600件の純増となった。イー・モバイルは月次の純増数は非公開。また、PHSのウィルコムは5万4500件、BWAのUQコミュニケーションズは20万200件、Wireless City Planningは2万件の純増になっている。
3G以降の通信システム別にみると、ドコモのLTE(Xi)の契約数は38万4900件の純増だが、W-CDMA(FOMA)は25万8300件の純減。ソフトバンクのW-CDMAは全体の純増数と同じ25万8100件の純増で、auのCDMA2000 1xは20万5700件の純増。
契約数の内訳では、プリペイド契約はドコモが1万1100件と純増する一方、auは5700件の純減、ソフトバンクは1万600件の純減となった。インターネット接続サービスでみると、iモード/spモードは2万4900件の純減だが、EZweb/IS NETは10万4300件、 Yahoo!ケータイなどは21万8700件の純増。また、通信モジュールは、それぞれドコモが4万5400件、auが2万300件、ソフトバンクが2万9400件の純増になっている。
MNPの利用件数は、auがプラス5万6100件、ソフトバンクがプラス3万5100件でそれぞれ転入超過となった。ドコモはマイナス9万100件の転出超過。イー・モバイルは非公開。
ドコモは「プラスXi割」によるタブレットやデータ通信端末の販売が順調とし、タブレットが新規ユーザーに拡大しているという。また、2年契約の期間満了後や10年超の契約ユーザーに対する解約防止施策により、前年を上回る純増数を獲得した。
KDDIは、「auスマートバリュー」がCMにより浸透し、顧客獲得数が上がったとする。新端末「HTC J」が好調なほか、「iPhone 4S」も好調としたほか、5月末で終了する「ともコミ学割」に駆け込み需要があった。
ソフトバンクモバイルは、Wi-Fiスポットや料金、通信速度などの面において、メディアで高評価を得られた結果、iPhoneやiPadはソフトバンクが優位という意識が広がったとし、好調な販売につながったと分析している。また、学割施策の駆け込み需要や、「PANTONE 4 105SH」が引き続き好調であるとした。このほか、モバイルWi-Fiルーター、みまもりケータイ、PhotoVision(デジタルフォトフレーム)の3点が純増数の底上げに寄与したとしている。
事業者 | 純増数 | 累計 |
NTTドコモ | 126,600 | 60,384,400 |
KDDI | 199,000 | 35,548,600 |
ソフトバンク | 258,100 | 29,479,800 |
イー・モバイル | ― | ― |
総計 | 583,800 | 125,412,800 |
事業者 | 純増数 | 累計 |
NTTドコモ【LTE】 | 384,900 | 2,923,300 |
NTTドコモ【W-CDMA】 | -258,300 | 57,461,100 |
au【CDMA2000 1x】 | 205,700 | 35,513,800 |
ソフトバンク【W-CDMA】 | 258,100 | 29,479,800 |
イー・モバイル【W-CDMA】 | ― | ― |
事業者 | 純増数 | 累計 |
iモード/spモード | -24,900 | 51,862,500 |
EZweb/ISNET | 104,300 | 28,802,900 |
Yahoo!ケータイなど | 218,700 | 22,627,400 |
EMnet | ― | ― |
総計 | 293,900 | 102,994,600 |
事業者 | 純増数 | 累計 |
ウィルコム | 54,500 | 4,652,200 |
事業者 | 純増数 | 累計 |
UQコミュニケーションズ | 200,200 | 2,660,800 |
Wireless City Planning | 20,000 | 91,000 |
総計 | 220,200 | 2,751,800 |
2012/6/7 17:54