KDDI、ウィルコムからの一部メールを誤って削除、現在は修正


 KDDIは、ウィルコムの一部のPHS端末から送信されたau宛のEメールが、KDDI側設備の設定の誤りにより、破棄されていたことを明らかにした。事象が発生していた期間は5月3日2時~23日22時18分で、20日20時間18分に渡る。現在は対処が完了している。

 明らかにされた設定の誤りは、auの端末の「迷惑メールフィルタ」で「なりすまし規制」が有効にされていると、ウィルコムの一部のPHS端末からの転送メールが、KDDI側の設備により誤って破棄されていたというもの。ウィルコムドメインのEメールで「メール転送」機能を利用し、au宛(@ezweb.ne.jp)にEメールを送信した場合が該当する。

 対象となるPHS端末は、「AP-K202S」「DL-M10」「H-SA3001V」「KX-HV210」「KX-HF300」「KX-PH935S」「PS-C1」「RZ-J02」「RZ-J90」「RZ-J700」「WS005IN」。

 影響を受けるウィルコムのユーザーは約1300人で、auのユーザー数は調査中。破棄されたメールの件数も現在調査中としている。

 一般的に、PHSユーザー側では、auユーザーのフィルタ設定を把握できないため、上記のPHS端末を利用し、対象となった期間にau宛にメールを転送していた場合は、先方にメールが届いているかどうか確認するなどの対応が推奨される。

 

(太田 亮三)

2012/5/25 21:12