ドコモとDNPグループの電子書籍書店がリニューアル


 NTTドコモ、大日本印刷(DNP)、丸善CHIホールディングス、トゥ・ディファクトは、電子書籍書店とDNPグループの紙書籍販売サービスを統合し、5月17日より新サービスに刷新して提供を開始した。

 今回のリニューアルでは、トゥ・ディファクトの電子書籍書店「2Dfacto」とDNPグループで紙書籍を販売するオンライン書店「ビーケーワン(bk1)」を統合し、サービス名称を「honto(ホント)」とし、さらにリアル店舗との連携が導入される。トゥ・ディファクトは、2010年12月、ドコモやDNP、DNPグループの丸善CHIホールディングスが設立した企業で、ドコモのスマートフォン向けには「2Dfacto」という名称で、他キャリアの端末やパソコン向けには「honto」という名称で電子書籍販売サービスが提供されてきた。

 刷新した「honto」では、電子書籍、紙の書籍の両方を販売する。電子書籍の取り扱い数は20万点弱とのことで、電子書籍・紙の書籍が1つのページに表示され、ユーザーはどちらかを選択して購入できる。また、書籍を探すときには、電子書籍と紙の書籍の両方を横断して検索できる。電子書籍については、たとえばパソコンで購入してスマートフォンで読む、といった形で2011年6月からマルチデバイス(最大3台)に対応している。なお、hontoのアプリのダウンローダーは、現段階で「L-06D」「L-06D JOJO」「P-06D」の3機種にプリセットされることが決まっているという。

実店舗と共通ポイント、電子書棚も

 6月下旬からは、バーチャルな書店である「honto」と丸善CHIホールディングス傘下の丸善、ジュンク堂、文教堂の首都圏にあるリアル店舗の両方で利用できる共通ポイントカード「hontoポイントカード」が導入される。「honto」やリアル店舗で書籍を購入するとポイントが付与されるようになる。当初利用できるのは、首都圏にある数店舗で、2012年内に100店舗まで拡大する予定。

 購入した電子書籍、紙の書籍の情報は、自動的に電子本棚へ登録され、ユーザーはレビューや評価を投稿できる。このほかランキング情報も用意され、電子書籍ランキング、紙の書籍ランキング、店舗ごとのランキング、ジャンル別ランキングなど最大100位までチェックできる。ランキングは24時間ごと、1週間ごと、1カ月ごとに区切って集計することもできる。

 リニューアルを記念したキャンペーンが6月19日まで実施される。ポイント付与率が3倍にあるほか、デジタルカメラなど賞品を抽選でプレゼントする。

 今後は、ポイントサービス対象のリアル店舗を拡充。またサイトからリアル店舗の在庫を確認できるようにする。




(関口 聖)

2012/5/17 17:47