フュージョンのIP電話、スマホのSIP準拠アプリで利用可能に


 フュージョンコミュニケーションズは、同社のIP電話サービス「FUSION IP-Phone」を、ユーザーが選んだスマートフォンの通話アプリで利用できるようにする「FUSION IP-Phone SMART」を開発し、β版として提供を開始した。月額利用料はかからず、ユーザー同士の通話は無料となり、携帯電話や固定電話宛の通話料は30秒8.4円。IP電話のため、通話時にパケット通信料がかかる。

 「FUSION IP-Phone SMART」は、好みの通話アプリから「FUSION IP-Phone」による通話が利用できるサービス。個人でも利用でき、申し込むと、050番号が割り当てられ、SIPアカウントとパスワードが発行される。このアカウントとパスワードを、SIP(Session Initiation Protocol)対応の通話アプリに設定すれば、「FUSION IP-Phone」によるIP電話が可能になる。なお、海外への通話、110番/119番などの緊急通報、0120など一部の番号、天気予報(177番)、時報(117番)、ダイヤルQ2には発信できない。

 通常の「FUSION IP-Phone」と比べ、月額利用料がかからない一方、通話料を高め(通常は3分8.4円)に設定。ユニバーサルサービス料はフュージョン側が負担する形となっている。

 β版の提供にあたり、ageetの通話アプリ「AGEphone」(Android/iPhone対応)と日本エヴィクサーの「Chiffon」(Android/iPhone対応)がパートナーアプリとなり、Webサイトで設定方法が案内されている。

 同社では、3GネットワークでのIP電話の品質は、通信環境の影響を受けるとして、β提供期間中に品質調査を行い、今後の正式サービスを目指す。今後、LTEのエリアが広がれば品質向上も期待できるという。β版ユーザーには、通話品質や利便性の確認を目的に、登録から5日間、通話料1008円分(最大1時間相当)が無料となる。決済方法はクレジットカードで、無料通話分を使いきると、超過した通話料が請求される。

(関口 聖)

2012/5/15 16:44