長時間音楽再生、個性派デザインの「AQUOS PHONE st SH-07D」


 「AQUOS PHONE st(エスティー) SH-07D」は、音楽再生機能に注力し、個性的なデザインを採用するAndroid 4.0搭載スマートフォン。6月に発売される。各種割引適用後の実質負担額は1万円台半ばになる見込み。

 「AQUOS PHONE st SH-07D」は、約3.4インチのフルワイドVGA(480×854)液晶を採用し、コンパクトなボディサイズに、ストラップホールを目立たせたスタイリッシュなデザインのスマートフォン。名称の「st」は「Street Casual」や「Style」などをイメージしている。

 LIME、RED、BLACKというボディカラー、アクセントとなるストラップホールで、フルタッチ型ながら他のスマートフォンとは一線を画したアクティブな印象を強く与える仕上がりとなっている。側面に音楽再生専用のキーを搭載するなど、音楽再生機能も重視されている。

 幅54mmのコンパクトなデザインながら、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信、防水・防塵など、同世代のドコモ端末向けのサービス・機能としては、XiとNOTTV以外に対応している。ボディの厚さは11.9mmと最薄クラスではないものの、エッジ部分に大きめに丸みが取られていて、握りやすいようにデザインされている。画面サイズも小さいため、手の小さな人でもしっかりと握ったまま、親指で画面の隅々まで無理なくタッチできるサイズ感となっている。

 CPUは1GHzのシングルコア「MSM8255」。プラットフォームは最新世代のAndroid 4.0(ICS)になっている。シャープ独自のタッチレスポンスの最適化技術「ダイレクトトラッキング技術」も搭載し、ユーザーインターフェイス(UI)での描画速度は、デュアルコア搭載機にも比べても劣らず、毎秒50フレームを超えるという。

 UIとしては、ドコモ共通のホームアプリ「Palette UI」に加え、今夏のシャープ端末が採用する独自UI「Feel UX」の「3ラインホーム」も搭載している。3ラインホームは、Androidで一般的なホーム画面とアプリ画面の2層構造を廃し、縦スクロールするアプリランチャー画面とウィジェット専用画面、ショートカット画面の3つの画面を左右フリックで切り替えるというもの。ホームアプリの切り替えは、設定メニュー内から行なえるようになっている。

 SH-07Dはディスプレイ下にタッチセンサ式のボタンを搭載している。電源キーは左側面、音量キーは右側面にあり、2つの音量キーのあいだに、音楽再生専用の「Playキー」も搭載している。Playキーは、音楽再生アプリの起動・再生・停止の操作ができる。音楽再生アプリは、プリセットされているアプリに限らず、直近で利用した音楽アプリが起動するようになっている。

 音楽再生機能が充実しており、シャープ独自の音楽再生アプリ「Music'n Player」では、連続50時間以上の楽曲再生が可能となっている。同アプリはほかのシャープ端末にも搭載されているが、SH-07D専用の省電力機能が組み込まれている。

 ドコモ共通の音楽アプリもプリセットされているが、そちらは省電力再生には対応しない。dマーケットなどからダウンロードした楽曲も「Music'n Player」で再生が可能で、同アプリのメニューからdマーケットのMUSICストアにアクセスできる。再生中の楽曲情報をTwitterへ投稿したり、そのアーティスト名でYouTubeやWikipediaなどを検索したりも可能。ほかのシャープ端末同様、Dolby Mobileの技術も採用されていて、同技術を使った音響効果(イコライザ)も搭載している。

 おくだけ充電対応で、同梱の充電台に置くと同時に、パソコン内の楽曲データとWi-Fi経由で同期する機能「MediaJet」も搭載。パソコン側に専用ソフトを導入する必要はあるが、iTunesで管理している楽曲リスト(iTunesで購入した著作権保護対象の曲は再生不可)も同期できる。

 CPUは「MSM8255」で1GHz駆動のシングルコア。ROM(ストレージ)は4GB、RAMは1GB。miniUIMカードに対応する。800万画素カメラ、GPS、Bluetooth 3.0+EDR、DLNA(DTCP-IP)、防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信、Wi-Fi/Wi-Fiテザリング、エリアメール、おくだけ充電、スマートフォンあんしん遠隔サポートを利用できる。NOTTVやXiは非対応となる。最大32GBまでのmicroSDHCカードに対応する。

 大きさは約107×54×11.9mmで、重さは約108g。ボディカラーはLIME、RED、BLACKの3色。バッテリー容量は1520mAhで脱着できる。連続待受時間は、3Gで約460時間、GSMで約330時間、連続通話時間は、3Gで約340分、GSMで約390分。




(白根 雅彦/関口 聖)

2012/5/16 11:45