1.2GHzデュアルコアCPU、GeForce搭載「Optimus X」


 LGエレクトロニクス製「Optimus X IS11LG」は、NVIDIA社の高性能プロセッサ「Tegra 2」および画像処理用のGeForceグラフィックプロセッサを採用したAndroid 2.3スマートフォン。1月20日発売予定で、新規契約かつ割引施策込みの実質販売価格は2万円台中盤となる見込み。

 LGがグローバル展開しているスマートフォン「Optimus EX」をベースに、日本市場向けのカスタマイズを行ったモデル。ハードウェアスペックは基本的に変更されていないが、グローバルモデルが「DMB」と呼ばれる韓国向けモバイル放送をサポートしていたのに対し、IS11LGではワンセグの受信が可能になっている。なお、おサイフケータイや赤外線通信、WiMAX、防水などには未対応。Android 4.0へのアップグレードについては「検討中」としている。

ホワイトブラック

 CPUにはTegra 2(AP25H+)を採用。1.2GHz駆動のデュアルコア仕様となっている。このほかに画像処理用のGeForceグラフィックプロセッサ、通信制御用のMDM6600(クアルコム製)などを搭載している。RAMは1GB、ROMが4GB。

 デュアルコア仕様のスマートフォンながら、比較的コンパクトな厚さ9.9mm(最厚部約10.2mm)、横幅64mmの本体サイズを実現。女性の片手操作も十分可能としている。重量は約130gで、バッテリー容量は1500mAh。

 ディスプレイは約4.0インチ、480×800ドットのIPS液晶。IPSはその構造上、タッチパネル感度低下の一因である電極ノイズの影響を抑えられるため、より快適に操作できるという。また、最大700カンデラの高輝度を実現したことにより、太陽光の下でも画面が見やすくなっている。加えて、CorningのGorillaガラスも採用した。

 カメラは約800万画素CMOSタイプ。30万画素CMOSのサブカメラも内蔵している。Bluetooth 3.0や無線LAN(IEEE 802.11b/g.n)が利用可能なほか、WIN HIGH SPEEDやグローバルパスポートCDMAにも対応する。Eメール(~@ezweb.ne.jp)、Cメール(SMS)、緊急速報メールは標準サポート済み。microSDカードの最大サポート容量は32GB。SIMカードは通常サイズ。

 また「ジェスチャーUI」機能は、画面タッチではなく本体を動かすことで一部の操作を可能とするもの。着信音やアラーム音が不意に鳴ってしまった場合、本体を裏返してミュートさせるといったことができる。

 ソフトウェアの面では「LG Smart World」をサポートするのが特徴。LG製スマートフォン向けに幅広く提供されているオンラインサービスとなっており、ゲームや韓流ドラマが無料でダウンロードできる。

 スマートフォンとPCの連携機能として「LG On-Screen Phone」も利用できる。無線LAN(同一ネットワーク内)やBluetooth、USBケーブル経由でIS11LGとPCを接続すると、PCの画面を見ながらマウスやキーボードでスマートフォンの操作ができる。その逆に、IS11LGの操作や画面表示をPC側でモニターすることも可能。カメラ関連機能を除き、ほぼすべての機能のリモート操作に対応しているため、IS11LGのメールをPCから送受信するといったこともできる。なお、バックアップデータのPC保存も別途可能。

 大きさは約64×118×9.9mm(最厚部約10.2mm)、重さは約130g。連続通話時間は約500分、連続待受時間は約250時間。ボディカラーはホワイトとブラックの2色。製品パッケージには専用ACアダプタが同梱される。




(森田 秀一)

2012/1/16 11:09