ドコモ、写真を自動整理「メモリーコレクション」のトライアル


 NTTドコモや、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真・動画をサーバーにアップロードすると、人物などのカテゴリーごとに自動的に整理してくれるサービス「メモリーコレクション」を12月21日より提供する。まずはトライアルとしての提供で先着2000人限定のサービスとなる。

 「メモリーコレクション」は、スマートフォンや携帯電話、デジタルカメラなどで撮影した写真・動画をサーバー上で自動的に整理してくれるサービス。人物、イベント、撮影場所、撮影年月などでまとめて整理する。フジフイルムの画像認識技術を用いており、子供の顔を登録して、写真を認識すると、子供が写った写真を自動的に選びだしてくれる。「メモリーコレクション」のサーバーに保存した写真・動画はスマートフォンやデジタルカメラのほか、テレビ(Twonky Mobile Specialを利用)、デジタルフォトフレーム「お便りフォトパネル」で閲覧できる。

 利用できるストレージ容量は5GB。容量を超えると、データは消去される。この際、古い順ではなく、非表示にしている写真が最初に削除され、次いでアップロードされた日時が古い動画が削除される。さらにそれでも容量が足りなければ写真の中でユーザーの評価が低い順番に削除される。来年5月15日まではトライアル提供で、ユーザーからの意見を得て、商用化を検討する。トライアルとして、FOMAかXiのユーザーで、ドコモのスマートフォンやタブレットを利用しているユーザー2000人が利用できる。利用時には専用アプリ(21日10時~12時に配信開始)をダウンロードすることになる。デジタルカメラで撮影したデータはパソコンに専用ツールをインストールしてアップロードする。

 

 パソコンでのバックアップが一般的なデジタルカメラと比べ、携帯電話やスマートフォンで撮影した写真は、いつでも楽しめるよう、メモリカードの撮影フォルダに保存されたまま、整理されていないケースがある。こうしたユーザーに対し、ドコモでは今回のトライアルを通じて自動整理の利便性などの有効性などを検証する。その結果、サービスの内容の変更も考えられるとのこと。

(関口 聖)

2011/12/20 17:00