SDカードなど製造の5社がセキュリティ技術で協力


 パナソニック、サムスン電子、サンディスク、ソニー、東芝の5社は、SDカードなどに向けた新しいコンテンツ保護技術で協力していくと発表した。

 5社は「次世代セキュアメモリーイニシアティブ」(仮)として、スマートフォンやタブレット端末で利用されるようなSDカードと組み込みメモリー向けに、HD画質に対応したセキュリティ技術のライセンス提供や普及活動を行う。フラッシュメモリーの個体識別番号と公開鍵基盤に基づくコピー防止システムを含めて、「高次元のコンテンツセキュリティが実現される」としている。

 これらの技術を利用することで、現在は限定的な利用が多いHDコンテンツのマルチデバイス展開が行い易くなると予想される。具体的には、ダウンロードやHD放送コンテンツの持ち出し、Blu-rayディスクからのデジタルコピーおよびマネージドコピーといった、HDコンテンツの応用展開が可能になり、Androidスマートフォンやタブレット、テレビ、Blu-ray機器など、幅広い機器でHDコンテンツが楽しめるようになるとしている。

 5社は2012年の早い時期にセキュアメモリー技術のライセンス提供を開始する予定で、2012年中に対応製品が市場に登場することを見込んでいる。

 

(太田 亮三)

2011/12/20 11:53