スマートフォン版「LISMO Player」最新版、機能を大幅に拡充
KDDI、沖縄セルラーは、9月下旬よりauのスマートフォン向け音楽プレーヤーアプリ「LISMO Player」の最新版を配信する。また、LISMOサービスを拡充する2つのアプリも新たに登場する。
「LISMO Player」は、auのAndroidスマートフォン向けの音楽プレーヤー。2010年11月の提供開始以来、130万インストールを超えており、auのスマートフォンの半数以上で利用されているという。アプリでは、au携帯電話で利用していた着うたフル楽曲をスマートフォンに転送して利用できるなどの連携機能が用意されている。着うたフル楽曲のダウンロード数は、これまでに4.5億件を突破しているという。
最新版「LISMO Player」は、Ver.2.0となる。au携帯電話のLISMO対応モデルから、auのAndroidスマートフォンに機種変更した際に、パソコンを使うことなくmicroSDカード経由で着うたフルや着うたフルプラス、ビデオクリップなどをスマートフォンに引き継げるようになる。
現行の「LISMO Player」は、パソコン向けソフト「LISMO Port」経由で楽曲を移動させる必要があった。LISMO Portからau携帯電話に転送した楽曲については、機種変更後に再度「LISMO Port」から転送する必要がある。引き継いだ着うたフルや着うたフルプラス、ビデオクリップは着信音には設定できない。
また、ユーザーインターフェイスについても刷新され、LISMOを初めて利用するユーザーでも使い易いように操作画面が見直されている。初回起動時の読み込み速度が約15倍に改善されるほか、バックグラウンド再生時の安定性も向上する。KDDIの担当者は、現行のアプリについて「よくも悪くもスマートフォン向きの説明が少ないものだった。初めてスマートフォンを使う人でも迷わないよう考えた」と語っている。
最新版では、アプリがさまざまなネットの情報などと連携しているのも特徴だ。たとえば、再生楽曲のジャケット表示画面で、タッチしながら左にスライドさせると、その楽曲の歌詞が表示される。ネットの楽曲情報と連携したもので、歌詞表示のほかにも曲に関するニュースやアーティストの人気曲などが確認できる。従来の「うたとも」機能のほかに、TwitterやFacebookなどのソーシャルサービスとも連携できる。
さらに、聴きたい楽曲を予約再生できる「ジュークボックス」機能も刷新され、通常再生やプレイリストでも利用できるようになる。「LISMO Player」では、CDからリッピングした音楽データをLISMO Portなどを経由してスマートフォンや携帯電話で楽しむことが可能だが、iTunesで管理している楽曲データも利用できる。Apple Losslessなどの独自フォーマットで管理している場合は、一旦iTunes側でAAC形式に変換してからLISMO Portを利用する。
アプリの利用料は無料で、au one Marketからダウンロードできる。
9月下旬の「Xperia acro IS11S」のバージョンアップとともに提供が開始され、IS03(Android 2.2)、IS04(Android 2.2)、IS05(Android 2.3)、IS11SH、IS12SH、IS11CA、INFOBAR A01、IS11Tについては11月以降の提供予定となる。
■「LISMO CONNEXION」「LISMO! クイズ」
このほか、LISMOの名を冠した2つのアプリ「LISMO CONNEXION」「LISMO! クイズ」も9月下旬より提供される。いずれも無料で、au one Marketからダウンロードできる。
「LISMO CONNEXION」は、タッチ操作でアーティストの関連情報などが数珠つなぎに引き出せるAndroidアプリ。auのAndroidスマートフォンで利用できる。お気に入りのアーティストを検索すると、そのアーティストとつながりのあるアーティストや人物が検索でき、音楽に限らない関係性まで次々に関連情報が発見できるツールとなる。
情報のデータベースは、KDDIと資本関係のあるT.C.FACTORYの提供によるもの。人物の相関関係のほか、バイオグラフィーや配信楽曲情報、出演イベント情報などもチェックできる。
「LISMO! クイズ」は、LISMOサービスのキャラクター「リスモくん」が登場するクイズアプリ。クイズに正解するとポイントが貯まり、そのポイントを利用して、リスモくんが世界中を旅をするゲームとなる。クイズはTwitterに投稿可能で、特定条件をクリアするとデジタルコンテンツなどが入手できる。
2011/9/14 14:15