FM京都とKCCS、京都でエリアワンセグ&IPデータキャストの実験


 エフエム京都と京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、総務省に「ホワイトスペース特区」事業者に選定され、7月より京都においてエリアワンセグとIPデータキャストの実証実験を開始する。

 実験では、京都市の四条烏丸から烏丸御池間の烏丸通と、その近隣の商業施設・地下街に地デジ1チャンネル分の電波を送信し、エリアワンセグとIPデータキャストを合わせて提供する。対象となる端末は、エリアワンセグについてはワンセグ対応端末、IPデータキャストについてはWi-Fi対応のスマートフォンやデジタルサイネージとなる。まず、エリアワンセグについては烏丸通、デジタルサイネージは地下鉄四条駅構内と新風館で実験が実施される。

 実験では、エフエム京都が企画およびコンテンツ編成を担当、KCCSがシステム開発および運営を担当する。今回の実験を通じて、京都市人口の10%を占める学生層や、年間5000万人規模の観光客に情報提供していく。

 「ホワイトスペース」とはこの場合、放送などに割り当てられているUHF帯のうち、地理的・技術的な条件によって他の目的に利用できる周波数のこと。総務省では有効活用に向けて取り組んでおり、実証実験を行う地域を「ホワイトスペース特区」と呼んでいる。4月8日、総務省より「ホワイトスペース特区」事業者として25団体が発表された。

 

(津田 啓夢)

2011/4/11 13:29