「BlackBerry PlayBook」、Androidアプリが利用可能に
カナダのResearch In Motion(RIM)は、4月に発売するタブレット端末「BlackBerry PlayBook」において、BlackBerry用Javaアプリに加えて、新たにAndroidアプリも利用できるようにすると発表した。
「BlackBerry PlayBook」は、7インチディスプレイを搭載するタブレット端末。ソフトウェアプラットフォームとして、BlackBerry Tablet OSを採用する。1024×600ドットのディスプレイはマルチタッチ対応で、1GHz駆動のデュアルコアCPU、1GBのRAMを備える。
同社では22日、「BlackBerry PlayBookを4月19日より北米市場で発売する」と発表。ストレージ容量が異なる16GBモデル、32GBモデル、64GBモデルがラインナップされ、価格はそれぞれ499ドル、599ドル、699ドルとなる。
発売日の案内に続き、今回はアプリケーション環境の拡張が発表された。同社がApp Playerと呼ぶアプリ実行環境が用意され、BlackBerry用JavaアプリとAndroid 2.3用アプリが「BlackBerry PlayBook」上で利用できるようになる。どちらのアプリもRIM運営のアプリ配信サービス「BlackBerry App World」で提供される。ただし、Androidアプリを利用するためのApp Playerは、今夏より提供される予定とのこと。App PlayerはBlackBerry App Worldからダウンロードして、保護された領域(サンドボックス)に置かれる。RIMでは、2万5000本以上のBlackBerryアプリに加え、20万本以上のAndroidアプリが利用できるとしている。
このほか、PlayBook用のネイティブSDK(NDK)も提供されることが案内されている。BlackBerry Tablet OSは、組込向けのUNIX系リアルタイムOS「QNX Neutrino」を元にしており、1GHzのデュアルコアプロセッサ上でOpenGL ES 2.0、QNXのPOSIXライブラリなどをサポートする。またHTML5、Flash、AIRをサポートすることが明らかにされていたが、今回のNDK提供で、ネイティブ言語としてC/C++によるアプリ開発が可能になるという。
このほか、ゲーム開発ツール提供事業者であるIdeaworks LabsとUnity Technologiesと協力し、それらの企業のゲームエンジンをBlackBerry PlayBookでも利用できるようにする。
2011/3/25 12:12