ソフトバンク、熊谷市内で800MHz/2.1GHz帯のLTE実験


 ソフトバンクモバイルは、埼玉県熊谷市において、800MHz/2.1GHz帯を使ったLTEの実験局免許を取得したと発表した。3月1日よりフィールドテストを実施する。

 実験では、800MHz帯と2.1GHz帯の異なる周波数帯を用いたフィールド実験を同一エリアで実施し、電波伝搬特性や無線伝送特性を比較・評価する。さらに第4世代に位置付けられる「IMT-Advanced」に向けた基礎実験にも着手する。「複数基地局協調電送方式(ECO-LTE)」と呼ばれる技術の実験となる。

 この技術は、隣接する基地局など複数の基地局の間で協調して携帯電話に信号を送信することで、基地局がカバーする範囲(セル)の境界の伝送速度を向上させる「ECO(Enhanced Cooperative)」をLTEに適用するというもの。

 実験期間は3月1日~6月30日。実験用基地局は、800MHz帯と2.1GHz帯で各3局ずつ用意される。ソフトバンクではこうした実験を通じて商用サービスに向けた準備を進めていくとしている。

 

(津田 啓夢)

2011/2/28 18:49