ガートナー調査、2010年のスマートフォン販売は72%の伸び


 ガートナーは、2010年に世界で販売された携帯電話端末の販売台数を調査し、結果を明らかにした。2010年は16億台の端末が販売され、スマートフォンは72%の伸びをみせた。

 同社の調査によれば、2010年の携帯電話端末の販売台数は、前年比で31.8%の伸びをみせ、15億9680万2400台だった。このうち、同社がスマートフォンと定義する端末の販売台数は前年比72.1%の伸びで、2億9664万6600台だった。

 メーカー別シェアを見ると、1位はNokiaで、シェアは前年比7.5ポイント減の28.9%。2位はSamsung(シェア17.6%)、3位はLG Electronics(7.1%)、4位はResearch In Motion(3%)、5位はApple(2.9%)、6位はSony Ericsson(2.6%)、7位はMotorola(2.4%)、8位はZTE(1.8%)、9位はHTC(1.5%)、10位はHuawei(1.5%)となっている。

 2009年と比較すると、3大メーカーであるNokia、Samsung、LGはいずれもシェアが減少し、4位のRIMはわずかに上昇。Appleは、シェアを落としたSony Ericsson、Motorolaを抜いて5位に浮上した。トップ10では下位のZTE、HTC、Huaweiはいずれもシェアを伸ばしている。

 スマートフォンでは、Symbian、Android、RIM、iOS、Microsoft、その他に分類して販売台数とシェアが明らかにされている。1位はSymbian(主にNokia製端末)で、販売台数は1億1157万6700台、シェアは9.3ポイント減の37.6%。2位はAndroidで、販売台数は6722万4500台、シェアは18.8ポイント増の22.7%になった。3位はRIMで、4745万1600台、シェアは3.9ポイント減の16%。4位はiOS(Apple)で、4659万8300台、シェアは1.3ポイント増の15.7%。5位はMicrosoftで、1237万8200台、シェアは4.5ポイント減の4.2%となっている。

 スマートフォンの販売台数では、Androidの販売が2009年の679万8400台から2010年には6722万4500台、前年比888.8%と爆発的な伸びを示しており、ガートナーのスマートフォンカテゴリで一気に2位のシェアを獲得している。

 



(太田 亮三)

2011/2/10 17:28