「GALAPAGOS 003SH/005SH」に3Dゲームや動画、Ustreamも3D対応に


 ソフトバンクモバイルは、12月上旬以降に発売するスマートフォン「GALAPAGOS 003SH」、および来年2月中旬以降に発売する「GALAPAGOS 005SH」向けに、3D表示対応のコンテンツをプリセットする。また、Ustream Asiaでは、3D動画対応のAndroid向けアプリを提供する。


3Dのゲームや動画をプリセット

 「GALAPAGOS 003SH」「GALAPAGOS 005SH」の2機種は、裸眼で立体的な表示を楽しめる3D対応ディスプレイを搭載する。このディスプレイは、いわゆる視差バリア方式で、左右の目で認識する画像を用意することで、奥行きのある画面表示や、物体が飛びだしてくるように見える、といった効果を実現する。

 4日の発表会では、両機種にプリセットされるコンテンツが一通り揃えられ、実際に体験できるようになっていた。ゲームコンテンツでは、「バイオハザード ディジェネレーション」「魔界村騎士列伝」「モバイル・パワフルプロ野球3D」「ロックマン」などが用意され、動画(映画予告編)では「シュレック フォーエバー」「怪盗グルーの月泥棒」などがプリセットされる。

 どちらも動きのある映像だが、ゲームはメジャータイトルを中心にした品揃えで、その多くが体験版ではなく、全てプレイできる製品版になるという。このほか、展示ブースでは、参考出品として「バイオ・ハザード4」の3D対応版も展示されていた。

 動画コンテンツ関連では、プレゼンテーション時に映画「シュレック フォーエバー」紹介にあわせ、主人公のシュレックが登壇。スマートフォンは裸眼で楽しめるが、プレゼン用に投影された映像は、専用眼鏡で楽しむ形となり、その眼鏡を身につけた孫社長とともに、3D映像をアピールしていた。

プレゼン時は、多くの取材陣・関係者へ映像を見せるため、3D眼鏡で紹介シュレックと肩を組む孫氏
3Dの仕組み3Dコンテンツ一覧。ゲームでは、ダウンロードコンテンツ以外、この一覧にあるものは全て製品版になるとのこと

3D対応Ustream

 Ustream Asiaでは、Android搭載のスマートフォン向けに、12月上旬以降、3D動画対応のアプリ「Ustream」を提供する。3D動画で配信されたライブ映像を同アプリで楽しめるというもので、対応機種は「GALAPAGOS 003SH」「GALAPAGOS 005SH」の2機種。今後、対応機種を拡大する予定で、Androidマーケットからダウンロードできる。ただし、「GALAPAGOS 003SH」「GALAPAGOS 005SH」ではプリインストールされる。

 4日の発表会で、Ustreamでは3D映像配信のデモを披露。市販の一般向けビデオカメラに、2つのレンズを載せたアタッチメントを装着したものや、2つのレンズを備える業務用カメラを使って、サイドバイサイド方式(左右の視点で見た画像を横に並べ、画像1枚の横幅を通常の半分にして送出する方式)で3D映像を配信していた。

 担当者によれば、サイドバイサイド方式でサーバーから送信されたデータを、アプリは「GALAPAGOS 003SH」「GALAPAGOS 005SH」のAPIを用いて3D映像として表示する形となる。カメラこそ2つのレンズを左右に並べた、3D映像撮影用のものだが、配信システム自体に大きな変更は加えず、負荷もさほど高まっていないという。

 今後は、3Dでの映像配信を促進するべく、たとえば渋谷などのスタジオに機材を設置するなど、何らかの取り組みを検討したいとのこと。

3D配信をデモデモコーナーこちらは業務用カメラで撮影したもの
業務用カメラ(下)で撮影したものに比べ、市販カメラでの配信(上)は画面領域がやや狭い配信イメージサイドバイサイド方式を採用。この画像表示はデモ用で、実際のアプリでは利用できない

 



(関口 聖)

2010/11/4 20:28