アドバンスト・メディア、音声認識技術で障害者支援機器を開発


 アドバンスト・メディアは、音声認識技術を利用したユーザーインターフェイスの開発が、厚生労働省の「平成22年度障害者自立支援機器等開発促進事業」に採択されたと発表した。今後は、基礎データの収集を行ったあと、iPhone、iPadで動作するアプリを開発し、実証実験を実施する。

 アドバンスト・メディアのプロジェクトは、厚生労働省が実施している「平成22年度障害者自立支援機器等開発促進事業」のうち、「聴覚障害者の日常支援機器―音声認識し文字表示するメガネや携帯可能な支援機器」に採択された。

 同社では、日常会話音声の基礎データを収集し、テキスト化して学習させることで、精度の高い日常会話用の音声認識技術を開発するとしており、2010年度は基礎データを作成。2011年度は音声認識エンジンや支援機器を開発し実証実験を行う。採択された開発促進事業が終了した後は、聴覚障害者のための携帯支援機器を製品化する。

 開発段階ではiPhone・iPadの液晶画面やメガネで、音声認識と文字列表示を行うアプリが開発される。

 



(太田 亮三)

2010/10/29 17:11