パケットビデオがドコモの完全子会社に
米パケットビデオは、NTTドコモによる買収が10月8日付けで完了したと発表した。これにより、パケットビデオはドコモの完全子会社となった。
パケットビデオは、携帯電話向けのマルチメディアソフトなどの技術を保有する企業。2003年以来、ドコモのFOMA端末90機種以上で、パケットビデオの製品「CORE Player」が搭載されている。ドコモでは2009年7月にパケットビデオの株式35%を米ネクストウェーブ・ワイヤレスから取得。それから約1年経った2010年8月に、残り65%をネクストウェーブから取得すると発表。手続きを経て、2010年10月8日付けで、パケットビデオはドコモの完全子会社となった。なお、社長兼CEOは、従来通り、パケットビデオ創設者でもあるジェームス・ブレイリーン氏が勤める。
このほかパケットビデオでは同日付で、Androidアプリ「Twonky Mobile」を発表。10月9日まで開催されていた展示会「CEATEC JAPAN 2010」で披露された同アプリは、インターネット上のコンテンツや携帯端末のコンテンツを検索し、インターネット接続のテレビなどで楽しめる。コンテンツを手軽に転送できるよう工夫されており、自宅やオフィスなど、端末が接続するネットワークを識別して、そこで最も使われるデバイス、表示に使われるデバイス、共有設定などを記憶する機能や、携帯端末内のコンテンツをパソコンなどへ自動的にコピーする機能などが用意されている。Androidアプリである「Twonky Mobile」は無料で配布されているが、2011年1月からは有料(2.99ドル)となる。
2010/10/12 16:21