KDDIと沖縄セルラーが「沖縄Walk」の寄付金贈呈式を実施


冒頭で挨拶するKDDI 代表取締役兼会長 小野寺正氏

 KDDIと沖縄セルラーは、au Smart Sports上で実施された環境保全活動「“Green Road Project第4弾”沖縄Walk」で集まった寄付金の贈呈式を行った。沖縄Walkは5月18日から7月29日まで実施されたプロジェクトで、「au Smart Sports Run&Walk」でのランニング、ウォーキング、自転車での走行、各1kmに対し1円を寄付。沖縄でサンゴの保全活動に取り組んでいる、特定非営利活動法人アクアプラネットに贈呈された。なお、au Smart Sportsの会員数は、有料・無料を合わせ200万以上となっている。

 沖縄Walkの期間中の走行&歩行距離は、合計で571万1355km。結果として、571万1355円がアクアプラネットに寄付され、サンゴ礁の再生活動や、サンゴ苗の育成事業などに活用される。その一環として、アクアプラネットは本日の贈呈式で「auサンゴの池」を披露した。auサンゴの池は、沖縄県読谷村(よみたんそん)にあるサンゴ養殖施設「さんご畑」の中に設置されている。ここで実際にサンゴを養殖し、最終的には海に返すことを目指す。アクアプラネットの常務理事、金城浩二氏は、世界で始めて養殖サンゴの産卵、育成に取り組んだ人物。本日の贈呈式にも出席しており、「ケータイの中にこのような仕組みがあり、心配している人が簡単に活動に関わることができるのは、大変ありがたい」と語った。

 式の冒頭では、KDDIの代表取締役兼会長小野寺正氏は「沖縄のキレイや海やサンゴ礁は、外から見ていると分からないがかなり大変なことになっているという。その再生に取り組んでいる金城さんに、今回寄付することにした」と、沖縄Walkの目的を話した。また、「知床、屋久島などで(環境保全活動を)行ってきた中で、auを使われている皆さんから、『ぜひ同じ仕組みを沖縄のサンゴでも』という声が上がった」と、ユーザーの声を受けて始めたプロジェクトであることを披露。こうした取り組みは今後も続けていくといい、9月17日から11月30日まで実施される「熊野古道Walk」が紹介された。

サンゴや環境保全に対する思いを語る仲間由紀恵

 本日の贈呈式には、女優でKDDIのエコ担当最高責任者 ECO 仲間由紀恵も登場。15歳まで沖縄に住んでいたという仲間は「海の現状を金城さんから聞いて、なんで今まで知らなかったんだろうと後悔した」という。金城氏が「まだ希望がある」と語っていたことを受け、仲間は「たくさんの人たちが関心を持ち、みんなの気持ちがサンゴに向くようになれば、沖縄の海はもっと綺麗な状態に戻ることができる」と語った。

 トークセッションには小野寺氏、金城氏、仲間のほかに、沖縄セルラーの代表取締役社長、北川洋氏が登場。「今回のような取り組みは、継続することも重要」と述べ、同社で独自に行う施策の「ケータイ 35 リサイクル」を発表した。この活動は、サンゴの保全活動支援のために行われるもので、使用しなくなった端末を1台回収するごとに、35円をアクアプラネットに寄付していく。なお、35円は“サンゴ”とゴロ合わせになっている。最後に、金城氏は「今の以上気象や温暖化などを見ると、どうしても不安が大きく指をくわえてみているだけになってしまう。アクションを起こして続けていけば、道を作っていけると信じている。未来に、環境をつなげていくことができると思う」と話し、贈呈式を締めくくった。

目録がアクアプラネット 常務理事 金城浩二氏に手渡された集まった金額は571万1355円
仲間由紀恵がKDDIのエコ担当最高責任者 ECOとして名刺交換「auサンゴの池」の全体像
ここでサンゴが養殖される予定沖縄セルラー 北川洋氏は「ケータイ35 リサイクル」を発表
贈呈式に登壇した4人でフォトセッション読谷村の風景。ここでサンゴが養殖されている

(石野 純也)

2010/8/26 19:10