ドコモ、中小企業/個人商店向け「iコンシェル提供サイト」


 NTTドコモは、情報配信サービス「iコンシェル」上で、中小企業や個人商店がコンテンツを配信できるようにする「iコンシェル提供サイト」の提供を開始した。

 「iコンシェル」は、時間帯や場所にあわせてユーザーに適した情報を配信するサービス。鉄道運行情報や気象情報、イベント情報などが配信されるほか、オートGPS(自動的に現在地を測位する機能)を搭載する携帯電話であれば、現在地周辺にある店舗のクーポン情報を取得する、といった使い方もできる。

 これまでは、iモードの公式サイトを運営するコンテンツプロバイダか、ユーザーごとに情報配信できる「マイボックス」機能を契約する事業者のみ、iコンシェルでのコンテンツ配信が可能となっていた。今回提供が開始された「iコンシェル提供サイト」では、誰でもiコンシェルで情報配信できるようになる。

利用イメージ

 配信できるのは、待受画面上に表示される「インフォメーション」、クーポンなどを取り扱える「トルカ」、端末内のスケジュール機能にイベント情報などを登録できる「iスケジュール」となる。実店舗を運営する事業者であれば、iコンシェルのポータルサイト内にある「iコンシェルが役立つお店」に店舗情報が掲載される。

 利用するには申し込みが必要。専用サイトにログインすると、ブラウザ上で「かんたんトルカ作成ツール」「インフォメーション作成ツール」が利用できる。

 月額630円(2011年2月まで無料)のオプション「おまかせプラン」を契約すると、トルカやiスケジュールを配信するためのサーバースペースが用意される。サーバースペースでは、トルカとiスケジュールが各10個まで登録できる。また同プランでは、店頭へのリーダーライター導入も初期設定までドコモ側が行う。このリーダーライターではトルカの配信が可能で、ドコモ以外のおサイフケータイでもかざすだけでトルカと同じ内容の携帯サイトへアクセスできる。「おまかせプラン」を契約しない場合、「iコンシェル提供サイト」を無料で利用できるが、サーバースペースなどは自前で用意する必要がある。

 このほか「iコンシェル提供サイト」では、今秋からオートGPS対応のコンテンツ配信もできるようにする。ドコモでは、比較的ITリテラシーに長けていない事業者をメインターゲットにしたサービスと位置付けている。

 



(関口 聖)

2010/8/18 15:40