らくらくホン7発表会、高橋尚子が健康づくりをアピール


 富士通は、NTTドコモから7月23日に発売される「らくらくホン7」の発表会を開催した。

 21日には都内で記者向けに発表会が開催された。最初に登壇したNTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏は、らくらくホンシリーズの過去11年の歩みや、ユーザーからの声を紹介。今回の端末では特に、「インターネットを利用したいがよく分からない」と考えているユーザーに向けた機能の拡充が行われており、「らくらくサイト」ボタンの装備や、らくらくiメニューのリニューアルを紹介した。メールマガジンのようにメールでWebサイトのコンテンツを紹介するほか、iコンシェルの拡充などに触れ、主要なポイント以外にも「多数の改善点がある」とした。

NTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏らくらくホンユーザーのうち、インターネットコンテンツを積極的に使わない利用とは
「らくらくサイト」ボタンを追加し、らくらくiメニューも刷新iコンシェルや背面液晶も活用
らくらくホン7の特徴

 

富士通 執行役員 副社長の佐相秀幸氏

 富士通 執行役員 副社長の佐相秀幸氏は、携帯電話やパソコンがクラウドとユーザーを結びつける重要な機器であるとした上で、センサー機能を駆使したウォーキングフォームの支援アプリなどは「まさにヒューマンセントリックで、人間の発信した情報を処理する、富士通のビジョンを具現化したもの」とし、「何の変哲もない見た目だが、中はセンサーやモノづくりの結晶」と最新技術が投入されている様子を語った。

 同氏は携帯電話の出荷数として「2010年度は520万台が目標」と語り、「らくらくホンはそれを牽引する。らくらくホンは累計で約1800万台で、2000万台も見えている」と今後も市場を拡大していく方針を示した。なお、富士通の今年度の出荷目標である520万台のうち、らくらくホンシリーズは200万台の出荷を見込むという。

富士通 執行役員 常務の大谷信雄氏

 富士通 執行役員 常務の大谷信雄氏は、ユーザーからの声と開発体制を合わせることで定番シリーズとなったらくらくホンシリーズの開発指針を示し、「これまで、使い勝手を広げるのはある意味でタブーで、多機能になるとプライムシリーズと何がちがうのかという懸念もあった。しかし、らくらくホンのユーザーも進化している。まず、iモードを楽しむということで、らくらくサイトボタンを搭載した」と語り、新たな取り組みとしてiモードサイトの利用に本格的に取り組んでいく姿勢を明らかにした。

 また、健康を楽しむための取り組みとして、ウォーキングチェックのアプリを搭載したことや、新たにタニタの尿糖計と赤外線通信で連携できるようになったことも紹介された。

 大谷氏は、デコメール作成への対応について、「難しくなるので外していたが、子供から届いたり見たりするので、デコメの機能を制約なしに利用できるようにした」と語ったほか、カメラの自動シーン認識機能やフォントの変更など、さまざまな変更・改善点を紹介。「今回は特に一歩踏み込んだ強化。らくらくホンの世界を広げようというもの」とし、「使いやすさはこれまでと変わらない」とシリーズの特徴である使いやすさへのこだわりもアピールした。

らくらくホンの新たな取り組みらくらくサイトボタンを追加
高橋尚子監修の「ウォーキングクリニック」アプリ写真のほか、Webサイトでは動画のアドバイスも用意されている
デコメの作成に対応カメラはシーン認識や笑顔の検出にも対応

 

高橋尚子がウォーキングのアドバイス

 発表会では、「高橋尚子のウォーキングクリニック」を監修した、マラソン解説者で元マラソン選手の高橋尚子が登場し、アプリ開発の模様やウォーキングについて語った。

 マラソン選手としての現役時代には「走りの基本は歩くこと。歩く練習もしていて、7時間とかウォーキングしていたこともありました」とのことで、「無駄のない、効率的な動きが大事です」とウォーキングの基本を語る。ステージ上ではモデルがウォーキングのデモを行ったが、「足だけだと思いがち。腰を使うと歩幅を伸ばせ、距離を伸ばしやすくなる。1本のラインの上を歩くイメージにすると、右も左も腰が入るようになる。腕を振って体をもっていくようにすると、もっと良くなる」と次々にアドバイスを出していた。

 そのアプリ開発については、一人につき4つのデータを300人分、合計1200件のデータを分析したとのことで、「昨年から作っていた」と大変だった様子。自身も使ってみたところ、最初は54点で「左右バランスが悪い」と指摘されたとか。「左右バランスが悪いのは小出監督にずっと言われていたことで、その後は78点にまで上げられた。基本を思い返させてくれた」とアプリの正確な診断結果をアピールした。

高橋尚子モデルのウォーキングにその場でアドバイス

 

大竹しのぶは今後ウォーキングに挑戦?

 発表会ではさらにCMキャラクターの大竹しのぶも登場し、トークショーが行われた。大竹しのぶのお気に入りの機能はメール、辞書とのことで、らくらくホン7ではiモードサイトの利用が簡単になったことも気に入っている様子。絵文字については、「ニュアンスを加えられるので使っています。デコメはテンプレートとか、人からもらったものを使うこともあります」とメールを中心にカメラ機能など携帯電話を積極的に使っている様子を紹介した。

 トークショーの後半では高橋尚子も加わり、「正しいフォームは効果的になり、怪我の防止にもなる。ウォーキングが好きになってもらえれば」とウォーキングアプリをアピール。大竹は今回のトークショーに備え、「2年ぶりぐらいにウォーキングをした」とのことで、「ウォーキング中は何も考えていないようでいて、考えがクリアになった」と語ると、高橋は「ウォーキングは自分と向きあう時間ですね」とコメント。大竹は最後に、「手にとって、新しいことにトライしてほしい」と、新たな機能を追加したらくらくホン7について、ユーザーにメッセージを送った。

大竹しのぶ

 



(太田 亮三)

2010/7/21 16:55