発電効率アップ、気圧センサーなど搭載「SOLAR PHONE SH007」
SOLAR PHONE SH007 スプラッシュブルー |
「SOLAR PHONE SH007」は、ディスプレイ背面にソーラーパネルを搭載したシャープ製のCDMA 1X WIN端末。折りたたみ型で、IPX5/7相当の防水性能を備える。5月下旬頃に発売予定で、価格は4万円台後半になる見込み。
■新開発のソーラーパネル
ソーラーパネルを搭載し、太陽光で発電して内蔵バッテリーの充電が行えるSOLAR PHONEの最新モデル。前モデルとなる「SOLAR PHONE SH002」と比較して発電効率が向上しており、10分間のソーラー充電で約2分の通話、もしくは約3時間の待受(SH002は10分間のソーラー充電で約1分の通話、約2時間の待受)が可能になっている。
新開発のソーラーパネルは、SH002の頃と比較すると、縦横に走るラインが少ない。ラインは電極線にあたり、電極線が少なくなった分だけ広く充電部が確保できるようになった。さらに充電パネルの上に搭載されるトップパネルの透過率が向上したことなども効率化に繋がっているという。
なお、トップパネルは表面がシボ加工されており、手触りがしっかりある加工がなされている。SH002において光沢感のある表面パネルを採用した際に、指紋が目立つといった指摘を受けたため、汚れが目立たないよう配慮したという。ソーラーパネルは太陽光での充電を想定しており、太陽光下で自動的に充電が開始される。ただし、電池残量が80%以上ある状態ではソーラー充電は行われない。
クリーンホワイト | サンセットブラウン |
■センサー機能
センサー類が拡充され、従来よりもアウトドアでの利用にフォーカスしたモデルに仕上がっている。GPSや地磁気センサー、加速度センサーのほか、メインディスプレイ付近に気圧センサーも搭載された。センサー情報が取得できるアプリ「フィールドロケーター」がプリセットされており、方位や気圧、高度などが計測できる。
また、移動中の軌跡が記録される「GPSロガー」も用意される。スタンドアロンで動作し、取得した緯度経度情報をメモリカードなどを経由してパソコンなどに転送すれば、Google Earthなどに移動距離をマーキングできる。保存データ形式はGPX形式となる。
方位形では、現在地から見える星座や惑星、月例などが確認できる「プラネタリウム表示」が可能。オムロンの「ActiveEngine」技術を採用した歩数計のほか、ゴルフコースまでの残り距離を計測する「GPSゴルフナビ」(月額525円)なども利用できる。
■カメラ機能
カメラ機能は、800万画素のCCDを搭載する。従来の800万画素CCDモジュールよりも若干薄型化に成功したという。画像処理エンジンはシャープの「ProPix」を採用する。レンズは35mmフィルムカメラ換算で29mm相当の広角レンズを採用し、被写体ブレ補正機能なども用意される。
オートフォーカス関連では、最大5人の顔を検出して最適なフォーカスを自動調整する「顔検出AF」、振り向いた顔を検出して自動的にシャッターを切る「振り向きシャッター」、笑顔を検出して自動でシャッターを切る「笑顔フォーカスシャッター」、ビデオカメラのように随時フォーカスを合わせ続ける「コンティニュアスAF」に対応する。
カメラを使った機能として、OCR機能を利用して読み取った感じや英語の検索できる「ラクラク瞬漢/瞬英ルーペ」なども利用できる。このほか、手書き文字や絵などを撮影し、オリジナル絵文字が作成できる「アニメーション対応絵文字メーカー」、絵文字を簡単に挿入できるスマート絵文字、読みを入力して絵文字を表示する「絵文字読み変換機能」といった機能が用意されている。
■主な仕様
メインディスプレイは約3.2インチ、480×854ドットのNewモバイルASV液晶を搭載し、サブディスプレイは約1.2インチのメモリ液晶となる。上下左右からののぞき見を防止するベールビュー機能は、カラー画像表示もサポートされている。外部メモリーは最大16GBのmicroSDHCカード。
文字入力システムはケータイShoin9。文字はアウトラインフォンを採用する。3000種類の絵文字/デコレーション絵文字がプリセットされ、たとえば「はな」と入力しEZボタンを押すと、花をモチーフとしてた絵文字検索できる。
主な対応サービスは、LISMO Music Video Book、EZナビウォーク、ワンセグ、EZニュースEX、赤外線通信、au Smart Sports、EZ助手席ナビ、おサイフケータイ、デコレーションアニメ、グローバルパスポートCDMA、EZ・FM、Bluetooth。
連続待受時間は約280時間、連続通話時間は約250分。大きさは約110×50×16.2mm、重さは約134g。ボディカラーはスプラッシュブルー、クリーンホワイト、サンセットブラウン。
ディスプレイ下部の小さな穴が気圧・高度センサー | ||
シボ加工されている | 太陽光で自動的に充電 | SH002には縦横にたくさんの電極線が走っていた |
メニュー画面 | ||
2010/5/17 10:43