スマートフォン向けアプリ、一番利用するのはiPod touchユーザー
スマートフォンなどのモバイル向け広告ネットワークを手がけるアドモブは、スマートフォンの利用動向をとりまとめた調査結果を発表した。回答数は963件で、そのうちAndroidユーザーが318人、iPhoneユーザーが244人、iPod touchユーザーが356人、webOS(Palm)ユーザーが45人。アドモブがグローバルで展開する広告ネットワークの携帯サイトやアプリケーションでアンケートへの誘導広告を掲示し、アクセスしたユーザーに対して、2010年1月中の2週間、調査を行った。
まずアプリの利用動向について、1日あたりの平均利用時間を見ると、Androidユーザーは80分、iPhoneユーザーは79分で大差はないが、iPod touchユーザーは100分と多く、webOSユーザーは87分となった。月間のアプリダウンロード数は、Androidユーザーは8.7本(無料アプリは7.6本)、iPhoneユーザーは8.8本(無料アプリは7本)、iPod touchユーザーは12.1本(無料アプリは10.5本)、webOSユーザーは5.7本(無料アプリは5.1本)となり、総じて、iPod touchユーザーのアプリ利用傾向が高いことが示されている。
アプリの平均利用時間 |
1カ月間で1つ以上、有料アプリを利用するユーザーの割合は、Androidが21%、iPhoneが50%、iPod touchが35%、webOSが24%で、有料アプリ利用率が低いAndroidとwebOSについて、アドモブでは「アプリ料金の低さが原因」と指摘する。このほか、1カ月間で有料アプリに費やす平均金額などのデータを元に、平均的なアプリ単価も導き出されており、Android向けが1.67ドル、iPhone向けが2.27ドル、iPod touchが2.47ドル。webOSが3.82ドルとなった。
なお、ユーザーの属性を見ると、男性が占める割合は、Androidが73%、iPhoneは57%、iPod touchが54%、webOSが58%で、Androidにおける男性ユーザー数は他のプラットフォームに比べて大幅に高くなっている。年齢別に見ると、17歳以下の若年層が占める割合は、Androidが7%、iPhoneが13%、iPod touchが65%、webOSが2%で、経常的な支出を伴わないiPod touchの特性が如実に示された。
このほか同調査では、デバイスに対する満足度や、他のガジェットへの購入意欲についても尋ねている。たとえば、アップルが近日発売予定の「iPad」についてはiPhoneユーザーのうち16%が購入意欲を示したのに対して、同じく購入予定と回答したAndroidユーザーは6%、webOSユーザーは11%となっている。
ユーザーの年齢層 |
2010/3/10 12:57