携帯各社、台風9号の災害地域の支援措置を発表


 携帯電話・PHS事業者各社は、台風9号により災害救助法が適用された地域(岡山県美作市、兵庫県宍粟市/佐用町)において、支援措置を講じることを明らかにした。

 NTTドコモでは、携帯電話の毎月の利用料をドコモショップやコンビニ、金融機関の窓口で支払っている場合、8月請求分(7月利用分)について支払い期限を9月30日まで延期する。ただし、口座振替・クレジット払いのユーザーは自動的に引き落とされ、支払行為が不要となるため対象外。

 また、8月10日~9月9日の期間、対象地域のユーザーに対し、破損・故障した携帯電話の修理代金等の一部減額措置をとる。このほか各自治体へ、携帯電話や充電器の貸出を実施しているという。

 KDDIは、auの携帯電話サービスとADSLなどの固定通信サービス(請求書の窓口払いに限る)において、8月請求分(7月の利用分)の支払い期限を請求書記載の日付より1カ月延期する。ただし、口座振替・クレジット払いのユーザーは自動的に引き落とされ、支払行為が不要となるため対象外となる。

 また、自宅からの避難などの事情でau one net ADSLが全く利用できなかった場合は、ユーザー申告で該当期間の月額基本料とオプションサービス利用料を減額する。

 ソフトバンクモバイルは、被災地のユーザーが利用料金を窓口払いしている場合、8月中に届く請求書の支払期限を、請求書記載日より1カ月延長する。また、災害によって全損・水濡れ・紛失し携帯電話の交換を希望する場合、費用を一部減免する。兵庫県および岡山県のソフトバンクショップで受け付ける。

 ウィルコムは、8月中(8月12日以降)に支払期日が到来する請求書を通常の支払い期日より2カ月延長する。また、9月中に支払期日が到来する請求書も1カ月延長する。なお、口座振替・クレジット払いのユーザーは自動的に引き落とされ、支払い行為が不要となるため対象外。

 イー・モバイルは、請求書のコンビニ・郵便局払いのユーザーに限り、8月請求分の支払い期限を請求書の記載の日付より1カ月延長する。また、対象地域において、台風9号によってイー・モバイルの携帯電話およびデータ通信カードが故障した場合、修理費用を一部減免する。

 



(津田 啓夢)

2009/8/11 18:49