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法人向けモバイルセキュリティ市場は2021年までに倍増、IDC予測

 IDC Japanは、国内の法人向けモバイルセキュリティ市場の2021年までの市場予測を発表した。予測では、2016年に65億円規模の同市場は、2021年には130億円規模に拡大するとしている。

 2016年時点のセグメント別市場規模では、ウイルス対策やフィルタリングなどを含むモバイルセキュアコンテンツ/脅威管理セグメントが市場全体の45%(29億円)を占めている。このセグメントは2021年までの市場全体を牽引していく、とIDCは予測している。

 今後、企業におけるクラウドサービスの利用が拡大し、モバイルアプリが多くこれまで利用されるようになる。それによって、グループウェアなど情報系システムだけでなく、基幹系システムでもモバイルデバイスの活用されていくことになる。場所や時間を問わず企業の情報資産が利用できるようになり、企業競争力の向上につながる一方で、企業が許可していない個人所有のデバイスの利用する、いわゆる「シャドーIT」によって、マルウェア感染や情報漏洩といったセキュリティリスクが高まる。

 こうした脅威に備えるため、シングルサインオンや生体認証といったアクセス管理セグメントと、アプリ脆弱性管理セグメントにおいても、モバイルセキュリティの需要が拡大すると、IDCは見込んでいる。