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今年の夏はやっぱり『Pokémon GO』~「ケータイ Watch」トップニュース10

【2016年7月~9月編】

 2016年「ケータイ Watch」を賑わせた、さまざまなニュースのうち、今回は2016年7月~9月で、各月ページピュー(PV)トップ10に入った記事をリストアップしてみました。今年の夏はやっぱり、7月のアレですね……。

「Pokémon GO」、ついに登場

 今年の7月と言えばやっぱり「Pokémon GO」のニュース。配信当日に掲載した解説記事が月間トップのPVとなり、高い人気を裏付ける結果となりました。配信前の6月、実は本誌でβテストのレポートもお伝えしていましたが、当時はまったく注目されないコンテンツ。βテスト参加者からの評価もイマイチで、あまり期待できないのでは……と思っていたところ、海外でのローンチでいきなりブレイク。日本でのサービス開始も、今か今かと待ち受けられる格好でのデビューとなり、「人々を外へ連れ出す」という米ナイアンティックの掲げる目標通り、多くの人々が街に出て、ポケモンを追い求めました。その一方で「ながらスマホ」をしてしまう人々が多く現われたり、お台場で希少なポケモンを求める人々があふれ出したりするなど、数多くの課題も挙がります。ちなみに配信直前には、本誌独占で“ナイアンティックの中の人”のインタビュー記事を掲載しており、こちらもPVでは上位に。

 2位に入ったのは、突如発表された、ソフトバンクによるARM買収劇の一報です。その買収額、ソフトバンクがこれまで手がけてきた事業との距離感、ARMに期待される今後の成長など、さまざまな視点で関心を集めたこのニュースは、EUからの離脱を選択して間もない英国との関わりもあってか、あらためて孫氏の大胆かつ奇抜な行動に驚く人たちが続出しました。

ロンドンで会見する孫氏

8月、あの機種が発表されるも……

 リオ五輪が開催される一報、日本では「Pokémon GO」フィーバーが続いていた8月は、「Xperia」シリーズへのAndroid 6.0の配信がトップニュースに。これもXperiaシリーズの根強い人気を示す動きです。

 2位になったのは、グローバルで発表されたサムスンの「Galaxy Note 7」の発表会レポート。サムスン渾身の新機種であり、この秋、日本でも登場すると見られていましたが、その後、バッテリーの発火が取り沙汰され、世界中で大きな問題としてたびたび報じられることになります。

Galaxy Note7

LINEモバイル発表、iPhone新機種、各社の新料金プランも

 毎年9月は新しいiPhoneが発表される時期。今年も無事、iPhone 7が発表されました。それも今回は、JR東日本の「Suica」への対応が大々的にアピールされ、発表会では「スーパーマリオラン」「Pokémon GOのApple Watch対応」もあわせて案内されるなど、日本のユーザーを狙い打ちするかのような内容。特にSuica関連では、Apple Payの正式サービス開始直前の10月13日にティム・クックCEOが来日。JR東日本の改札を通過する体験もしています。おサイフケータイとして10年前から日本では実現していたSuicaも、iPhoneユーザーにとっては新鮮な体験。魔法と見紛う魅力的な使い勝手に昇華されて、歓迎するユーザーも少なくないようです。

 ここ数年、iPhoneの新機種にあわせて大手キャリアは新たな料金プランを投入しており、今年は大容量プランが登場しました。2016年は総務省の示した政策にあわせる料金プラン、施策に取り組んできた大手キャリアですが、ソフトバンクが他社に先んじて大容量プランを発表して話題になりました。こうした新プランは、ユーザーとしては歓迎したい流れであるものの、大手キャリアの料金はすぐ横並びになりがちです。一方、MVNOでは既に複数枚のSIMカードを1契約で利用できたり、従量制をカスタマイズしたプランを提供したりするなど、ダイナミックな動きにチャレンジしており、さまざまな選択肢が用意されてきたと言えそうです。

 そのMVNOの世界へ、いよいよ「LINE」が登場しました。iPhone 7を超える注目を集めた「LINEモバイル」は、まずはネット販売だけでサービスをスタート。その後も積極的なキャンペーンと新機種の投入を続けていますが、近い将来、実現するであろう実店舗での販売がスタートすれば、多くの人が使う「LINE」だけに、飛躍的な成長を遂げる可能性もあります。2017年、最も注目すべきサービスと言えそうです。