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KDDIの健康チェックサービス「スマホdeドック」、腎機能低下を早期発見できる新指標

 KDDIは、スマートフォンを使って健康状態をチェックできるサービス「スマホdeドック」で、新たに「eGFR」という指標の提供を開始した。腎臓の機能が低下しているかどうか判定できる指標になる。

 「eGFR」(推算糸球体濾過量)は、年齢、性別といった基本的な情報と、「クレアチニン」という血液中の成分の値をかけあわせて算出する。日本慢性腎臓病対策協議会のWebサイトによれば、クレアチニンは血液中の老廃物のひとつ。腎臓が健康であれば、尿とともに排出されるが、腎機能に問題があれば濾過されず血液中に残りやすくなる。

 eGFRと尿検査の結果を組み合わせることで、腎機能が正常かどうか、あるいは、どの程度低下しているか判定できる。

 「スマホdeドック」で用いられる判定表は、一般に慢性腎臓病の程度をチェックする際の基準と同じ。たとえばeGFRの値が90以上であれば正常/高値で「G1」ランクとされる。60~89であれば「G2(正常または軽度低下)」、45~59は「G3a(軽度~中等度低下)」……となる。

 「スマホdeドック」の利用料は検査1回につき4980円(税抜)で、eGFRが追加されても料金は同じ。ただし在宅検査キットの送料は別途必要。自治体や健康組合経由で利用すると、料金は異なる場合がある。