ページをめくってタブレットで撮影、カシオ「BOOK TURNER」

　カシオ計算機は、書籍やノートを裁断することなく電子化できる新製品「BOOK TURNER（ブックターナー） BT-100」を6月中旬に発売する。オープンプライスだが、価格は10万円前後（税込）になる見込み。一般には販売されず、一部の法人、流通向けに限定で販売される。

　「BOOK TURNER」は、ページをめくる仕組みを備え、書籍やノートを裁断せずに電子化できる製品。ページの撮影にはタブレットやスマートフォンを利用し、現時点ではiOS向けアプリが用意されている。

　ページめくり機構は粘着テープとアームを使い、1枚ずつページをめくる。めくる際には風を当ててページが戻らないようにする。メージがめくりにくい薄い紙の場合もアームの動作を制御して分離しやすいようにした。開きやすい本、ノートであれば自動モードで、開きにくい本や薄紙の本では半自動モードで利用できる。また、希少な本や古い文書、ページの厚い書籍などはページめくり機構を使わず、手動でページをめくって撮影することもできる。

　文庫本サイズ～A4サイズ、なおかつ厚みが35mm以下（A4サイズは20mm以下）で利用できる。アプリでは、湾曲を補正したり、トリミングしたりできるほか、色を補正する機能もある。読み取ったデータはPDF形式（パスワード設定可）か、1ページ単位でのJPEG形式で出力できる。大きさは210×95×170mm、重さは約2kg。付属品を含めた総重量は約10kg。