【IFA2013】

「インテル入ってる」なスマホを展示したインテル

インテル・アーキテクチャ搭載スマートフォンを展示していたインテル

 インテルのブースには、同社製のチップセットを搭載するスマートフォンが4機種展示されていた。

 インテル・アーキテクチャ(IA)は、現状、ローエンドで低価格なスマートフォンを開発するための「Lexington」と、ハイエンド向けの「Clover Trail+」のラインナップに分かれており、同社のブースにはそれぞれ2台ずつの端末が紹介されていた。なお、日本市場では、ASUSがこのIA搭載タブレット「Fonepad」を販売している。

 日本市場でも馴染みのあるメーカーとしては、ZTE製の「Grand X2 In」が出展されている。Grand X2 Inは、4.5インチのHDディスプレイを搭載したモデルで、8メガピクセルカメラは2000mAhのバッテリーを搭載。OSにはAndroid 4.1を採用し、欧州市場で発売する。チップセットはハイパースレッディング対応の2GHz駆動「Atom Z2580」となる。

ZTEの開発した「Grand X2 In」。同社は、スマートフォン事業で提携関係を結んでいる

 同様にハイエンド端末として紹介されていたのは、レノボ製の「K900」。薄型の金属ボディが特徴で、中国市場などに投入され人気を博しているフラッグシップモデルだ。こちらも2GHz駆動のデュアルコア「Atom Z2580」を採用している。ディスプレイのサイズは5.5インチで、解像度はフルHD。13メガピクセルカメラを搭載するなど、高機能な1台となっている。

レノボ製のハイエンドスマートフォン「K900」。日本で発売されている端末と比べても、遜色ないスペックだ
アラブ首長国連邦(UAE)のEtisalatが開発した「E-20」

 一方で、ローエンド向けのLexingtonを採用したモデルは、日本ではなじみのないメーカーが端末を開発していた。インテルブースに置かれていた1台は、「Etisalat」という中東のメーカーのもの。「E-20」というコンパクトなスマートフォンで、ディスプレイは3.5インチ、カメラは5メガピクセルと、スペックを抑えた1台になっている。中東やアフリカなど、新興国向けに開発されており、「低価格で販売されている」(説明員)のが特徴だ。また、ロシアのメーカーが開発した「Prestigio」というモデルも、インテルブースで触ることができた。

石野 純也