【IFA2013】

レノボが薄型スマホを発表、欧州展開も視野に

 レノボは、独ベルリンで5日(現地時間)、中国市場などに投入するスマートフォン「Vibe X」を発表した。同端末は6.9mmと薄型で、5インチのフルHDディスプレイを搭載する。OSにはAndroid 4.2を採用。チップセットはMediaTek製のクアッドコア、1.5GHz駆動の「6598T」となる。

薄型のハイエンドスマートフォン「Vibe X」
フルHDディスプレイを搭載しながら、6.9mmと薄型だ

 中国では10月、その他の地域では12月に発売される。中国市場でトレンドとなっている高画素、広角なインカメラも採用しており、画素数は5メガピクセルとなる。

スマートフォンのシェアが急上昇しているレノボ。一方でまだ欧米には展開していない

 日本ではPCメーカーとして知られるレノボだが、中国では携帯電話も製造している。スマートフォンへの移行が進む中、シェアも急進。こうした状況を受け、同社のPresident EMEA & SVP Gianfranco Lanci氏は「中国では2位、グローバルでは4位で、とてもエキサイティングだ」と語った。

 一方で、グローバル展開はまだ道半ばにある。中国以外では、ロシア、中東などの一部に地域の16カ国で端末を販売している状況だ。今後は、欧州や米国への進出を目指し、「欧州に関しては、今年中か来年には発売したい」(同氏)という。

 このほか、モバイル製品では、7インチの薄型タブレット「S5000」を発表した。本体の厚さは7.9mmで、1.2GHz駆動クアッドコアのMediaTek製チップ「MT8389」を内蔵する。

薄型タブレットの「S5000」。OSにはAndroidを採用する
発表会でも薄さが強調されていた

石野 純也