【2015 International CES】
ガーデニングもスマートデバイスで、ホーム・ファミリー向けのIoT
(2015/1/16 13:49)
昨今話題の「IoT」、モノのインターネットは、ホーム・ファミリー向け機器としても数多く登場しつつある。たいていはコントロールハブとしてスマホやタブレットを使うようだ。
netatmoの「Welcome」は、顔認識機能のあるネットカメラで、たとえば不審者が訪れるとスマホに通知する。ただ映像を記録するのではなく、写った人物をログとして記録し、スマホ上で確認できる。同社ではドアや窓に貼り付ける防犯センサーを手がけているが、Welcomeは顔認識機能がユニークな点と言える。
Parrotの新製品「H2O」はスマホやタブレットで植木鉢などに散水することができる。湿度などのセンサーを内蔵し、植物の育成をサポート。植木鉢型の「POT」も展示されていた。いずれも年内に発売予定。散水機能のない従来製品「Flower Power」は日本でも販売されている。
GreenIQは「Smart Garden Hub」を展示。こちらはスプリンクラーをスマートフォンやパソコンから操作するためのデバイス。Wi-Fiでほかの機器やネットと接続する。天気予報を参照し、必要ないときは散水しない、といった機能も搭載している。「Koubachi」やParrotの「Flower Power」、netatmoの「Weather Station」など、他社のセンサーと組み合わせることも可能で、より効率的な水の管理ができる。
ガーデニング支援デバイス「Edyn」は日照や湿度、温度を測定し、スマホ上で管理できる。見ての通り、太陽光発電で稼働し、Wi-Fiでネットワークに接続する。既存の散水システムを制御するためのスマートバルブもラインナップされていて、そちらも太陽光発電対応。センサの「Edyn Garden Sensor」は99.99ドル(約1万1500円)で予約受付中。出荷は2015年春の予定。
「hereO」はGSMの通信機能を内蔵した子供向けスマートバンド。通話機能はないが、内蔵GPSの位置情報を保護者に伝えたり、家族への緊急通報もできる。本体価格は179ドル179ドル(約2万1500円、3カ月の利用料込み)で月額使用料は4.95ドル(約600円)。
Safe Familyの「PAXIE」もGSMを内蔵した子供向けのスマートバンドだ。位置情報だけでなく、周囲の温度や着用者の運動量、心拍数などのデータもリモートでスマホから監視できる。通話機能はないが、月額9.95ドル(約1200円)で利用できる。現在予約受付中で、本体価格は175ドル(約2万円)、3カ月の利用権が付属する。5月から出荷が開始される。
ペット用のトラッキングデバイス「Tractive」は、GPSとモバイルデータ通信機能を内蔵し、スマホやタブレットから位置を検索できる。本体価格は129ドル(約1万5000円)で使用料は月額4.99ユーロ(約700円)となり、欧米にて販売中。こうしたペット向けの位置トラッキングデバイスもスタートアップ企業中心にいくつかの製品が展示されていた。
「roost」は一見するとただと9Vの乾電池だが、実は中にスマートデバイスが内蔵されている。音響センサー内蔵で、火災報知器のブザーが鳴るとWi-Fiに通知を転送するという仕組み。価格は1個で30ドル(約3500円)、4個セットで120ドル(約1400円)。6月に出荷予定。スマートデバイス部分と電池部分は実は分離可能で、バッテリ部分だけ交換することもできる。
スマホなどからコントロールできるスマートLED電球はさまざまな会社が発売しているが、ただコントロールできるだけでなく、さまざまな付加機能を搭載する方向にもなってきている。「Sengled」はカメラ内蔵ライトの「Snap」やスピーカー内蔵ライトの「Solo」などで差別化をはかる。カメラの映像はストリーミング視聴可能で、ちょっとした防犯カメラとしても利用できる。