本日の一品
とにかくメチャ薄のWiMAX 2+モバイルルーター「NAD11」
(2014/6/24 06:00)
6月20日に発売されたUQコミュニケーションズのモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11」。本体の厚さが約8.2mm、重さが約81gというメチャ薄、メチャ軽で前評判の高いこのモデルをさっそく使ってみたので、紹介したい。
「NAD11」は、下り最大40MbpsのWiMAXと、下り最大110MbpsのWiMAX 2+に対応するモバイルWi-Fiルーターだ。SIMには「au Micro IC Card(LTE)」を使用するが、auのLTEサービスには対応しない。最大連続通信時間はWiMAX時で約10.5時間、WiMAX 2+時で約7時間と、ほぼ丸1日使い続けられる。
これだけのスタミナを、その薄さと軽さで実現しているのには、やはり素直に驚く。カードサイズ、とまでは言えないけれど、最近のハイスペックなスマートフォンに比べれば圧倒的に小さなボディで、ポケットなんかにはスッ!と、拍子抜けするほどあっさり収まる。胸ポケットに入れても、お尻のポケットに入れても、全く邪魔にならない感動がそこにあるのだ。スマートフォンはなんだかんだでデカくて重いんだな、と改めて思い知らされてしまう。
もう1つの大きなポイントは、5GHz帯とIEEE 802.11ac(最大433Mbps)に対応している点。標準では2.4GHz帯での通信になるが、Webブラウザで設定ページにアクセスし、5GHz帯と11acのオプションを有効にしたうえで、本体の設定画面でも5GHz帯の利用をオンにすると、混雑が抑えられた快適なWi-Fi通信でWiMAX/WiMAX 2+の速度をフル活用できる。
初期設定ですぐに5GHzを使えるようになっていないのは、おそらく室内専用の5GHz帯を利用することになるからだろう。Webの設定ページでも本体の設定画面でも、室内のみの利用に限ること、屋外では使用しないこと、といった旨の警告がたびたび表示される。2.4GHzと5GHzの切り替えはそれほど手間はかからないけれど、ワンタッチで、というわけにはいかないので、使い勝手を考えると自分の利用シーンが屋外中心か、屋内中心かによってどちらかに決めておいた方がよい。
とはいえ、パソコンとUSB接続して通信できるほか、別売りのクレードルを介してLANケーブルで有線接続できるようにもなっているので、1本配線する手間さえかければ、屋内はケーブルを使ってボトルネックなしで使い、屋外に出た場合でも設定を変えずに(2.4GHz帯で)無線通信する、という活用の仕方も可能だ。
電源を入れてから利用可能になるまでの時間も、実測でおよそ15秒程度と速く、電池を節約するために電源のオン・オフを繰り返しながら使うのも問題なし。本体側面にあるボタンが小さく、わりと硬くて押しにくいところもあるけれど、ポケットに入れて使いたくなる製品であることを考えれば、それも納得がいく。本当のモバイルなルーターの姿が、まさにNAD11なのではないだろうか。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11 | UQコミュニケーションズ | 「UQ Flat ツープラス おトク割」適用時2800円(クレードルとのセットは4800円) |