本日の一品
この冬、モバイルヒーターの最右翼は“湯たんぽ”だ!
(2014/2/18 06:00)
筆者は、1年365日、夏の暑い日も冬の寒い日も必ず愛犬の散歩という重大任務が控えている。気候の穏やかな春と秋を除き、夏も冬もわんこの散歩はけっこう大変だ。もっとも、真夏や真冬、通勤や野外での労働はもっともっと大変だろう。
夏場は散歩の時間を多少タイムシフトして、お天道さまが空高く上がる前にスタート時刻を設定したり、冷蔵庫で冷やしたネッククーラーをして出かけるのが習慣だ。一方、北風がビュンビュン吹く3カ月は、マフラーと手袋は常識として、昨年までは満充電の“USBカイロ”もポケットに入れて出かけていた。
USBカイロは、ガジェットとしての面白さはあるが、残念ながら充電は毎回必要、その割に温度は低く、保温時間はスペックよりたいてい短く、感覚的には確実に90分以下だ。散歩時間や通勤時間は長くても90分持てば大丈夫なので、スペックと実使用可能時間の差を追及する気はないが、問題はUSBカイロ全てに共通した“ぬるい温度”だ。
そんなことを考えながら入ったダイソーで、100円で売られている“湯たんぽ”を発見した。湯たんぽと言えば、子供の頃、お爺ちゃんが夜寝る前にお婆ちゃんから寝床にセットしてもらっていたのを思い出した。お爺ちゃんの湯たんぽはブリキ製の大きなモノだったが、ダイソーで見たそれは極めて小さくカラフルな若い女性向けのパッケージ商品だった。
筆者の購入したのは“大”と“小”の2種類。小さい方は容量135ml、大きい方は3倍ほどもある400mlだ。大きい方は省エネの自宅室内用に家族に使ってもらうつもりで、専用のソフトケースもすぐ側にあったので一緒に購入した。筆者が冬の朝のわんこの散歩で使おうと考えているのは小さいサイズの方だ。
今まで湯たんぽを使ったことがなかったので、たかだか135mlのお湯でどのくらい温かいのかイメージが全く湧かない。加えて牛乳ワンパックより遥かに少ないたった135mlとは言え、お湯を沸かす手間はけっこう面倒だと思われた。
しかし、偶然にも自宅には、娘が通勤前にクイックに紅茶を入れるために購入したティファールの小さな電気ケトルがあった。ティファールの電気ケトルなら、なんと140mlのお水が沸騰するまで真冬でもたったの50秒だ。ティファールの電気ケトルで、歴史ある“湯たんぽ”は最新のUSBカイロより何倍もパワフル商品なになった。
目一杯お湯を入れた湯たんぽをキッチン秤で測定してみたところ、重量はたったの147g。これはごく普通のスマートフォンと同じくらいの軽さだ。手袋をしている手で持つ分には、湯たんぽをそのまま持っても大丈夫だが、ユニクロの安物ダウンのポケットに熱い湯たんぽは多少心配だったので、自宅にあった小さな袋状のタオルに入れてわんこの散歩に持って出かけた。
そして約60分後、帰宅した時にはまだ湯たんぽはほんのりと暖かかった。昨冬まで、500~2000円くらいで売られているUSBカイロを何種類か購入して使っていたが、正直、湯たんぽを購入して実際に使うまで、お湯のエネルギーがこれほどまでとは想像できなかった。たった100円の歴史ある「湯たんぽ」は、50秒で熱湯の沸く電気ケトルさえあれば平成の今も“モバイルヒーターの最右翼”だ! この冬の絶対後悔しない“節電と超便利な一品”として推奨したい。
製品名 | 販売場所 | 価格 |
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湯たんぽ (大)(小) | 南千住 ダイソーストア | 各105円 |