本日の一品

iPadを楽しい学習教材にする「Osmo Genius Kit」

 我が家に新旧3台あるiPadは、子どもたちの知育玩具になることが多いです。iPad専用のApp Storeには幼児/子ども用の学習アプリなどが数多くあり、子どもたちの退屈を紛らわせつつ学習させるのに最適だと考えています。子どもに渡す際にタイマーをしかけておけば、1日1時間の約束も守らせやすく便利です。まあ、学習効果のほどはお察しですが……。

「Osmo Genius Kit」のパッケージ。iPadを立てる「Base」のほか、「Words」「Tangram」「Numbers」用のタイルやブロックが付属します

 そんな折、「Osmo(オスモ)」なるiPadを使うデジタル知育玩具があったので、「Osmo Genius Kit Game System for iPad」という一揃いを導入してみました。これが想像以上に面白かったので、是非とも紹介させていただければと思います。

「Base」にiPad Airを立てた様子
「Base」の両端を引き抜いて前後を入れ替えれば、歴代iPadの大きさにも対応します(iPad Pro 10.5インチと12.9インチには非対応)

 まず専用のスタンドにiPadを立てます。あとはiPadの前面カメラを覆う鏡のついたカバーを装着し、専用アプリをダウンロードして登録を完了すれば使用の準備は完了。あとはアプリごとに、付属の木製ブロックや数字タイルなどの専用コンポーネントを使って遊べます。要するに、iPadの前に並べたブロックやタイルを前面カメラで映像に捉えてアプリ内に反映し、インタラクティブに遊べるのです。

仕組みは単純、上部カバー内蔵の鏡を通して、iPadの前面カメラでBase前方に並べたタイルやピースなどを捉えます

 基本セットで遊べるアプリには、お題にそってアルファベットタイルを並べる「Words」、上から降ってくる数字の入った泡と合計値が同じになるようサイコロの目のタイルを組み合わせる「Numbers」、画面内のシルエットの形になるように大小の三角形のブロックを組み合わせて形を作る「Tangram」など。認識の精度も高く、置いたものが感知されなかったり、反応が遅くてイラつく事もありません。最初のうちは子ども向けらしく簡単な内容も、ステージが進むにつれて難しくなっていき、親と子どもがいっしょに頭をひねる展開になるのも楽しいです。

「Tangram」に取り組む子どもたち。認識精度を上げるために、A4のコピー用紙?2を敷いた上でプレイしています
「Numbers」。計算+落ち物パズルで、大人でも連鎖を組むために深く考えてしまったりします

 ブロックなどの道具を使わず、iPadの手前で描いた線を読み取ってiPadの画面内に反映し、画面上から物理法則に従って落ちてくる小さなボールを弾き、目的のピンにぶつける「Newton」のようなアプリもあります。これはiPadに直接描いてもいいんじゃ……? と最初は思いましたが、線を描くために置いている手そのものの輪郭を読み取ってボールを弾くのを見て、ああこう遊ぶのかと納得。周囲にあった人形などをiPadの手前に置いて、何をどう置いたらボールをうまく弾けるかを試して遊びました。手元にある「実物」が、ゲーム画面内に反映される様子に、我が家の双子も延々、ワーキャー言いながら遊んでいました。

「Osmo Genius Kit」のパッケージ自体に磁石が仕込まれており、重ねるとぴったりくっつきます。本棚にも収めやすいデザインです。

 「Osmo」シリーズの製品ラインナップを見ると、筆者と子たちが遊んだ幼児・児童向けのものだけでなく、プログラミングについてグラフィカルに学べるコンポーネントも用意されているようです。初期導入費用が少し高いのがネックではありますが、少し古くなったiPadの使い道として、お子様の学習用知育玩具として、お試しになってみてはいかがでしょうか。

製品名販売元価格
Osmo Genius Kit Game System for iPadOsmo12,800円(税抜)