スタパ齋藤の「スタパブログ」

 連続的に新刊本をご恵贈いただきました。著者はどちらも女性で、JulieWatai(ジュリワタイ)さんと、水玉螢之丞(みずたまけいのじょう)さんです。

 JulieWataiさんは、活動範囲が広いんですが、アーティストですな。いただいた書籍は「トーキョー・フューチャー・クラシック」で、フォトグラファーとしてのJulieWataiさんの作品集です。初めて見る方はかなりビックリすると思いますが、特殊な場所やハードウェアを背景にした独特の色彩の写真の中に女性が写っています。で、その女性がJulieWataiさん。構成も出演も撮影もレタッチ等々処理も、ぜ~んぶ自分でやっちゃってる「完全自作セルフィー写真集」なんですな。かな~りインパクトがありますので、ゼヒ!

 それから水玉螢之丞さん。イラストレーターであり漫画家ですが、たいへん残念なことに2014年12月13日に55歳の若さで亡くなりました。いただいた書籍は「こんなもんいかがっすかぁ まるごと!」で、生前に唯一刊行された作品集の「再編集版の新刊」です。ワタクシはその作品集の編集を担当をしていた関連で、この再編集版に少し寄稿しています。ので、見本をいただいたという流れ。本の内容は、1990年前後のパソコン周辺ネタを、イラストでおもしろおかしくエッセイ化している感じ。全256ページありますが、ひたすら「濃いっ!」んです。いい意味で読むのに時間がかかり、ガッツリと堪能できる一冊だと思いますので、こちらもゼヒ!

 それと、竹熊さんの単行本「竹熊の野望」ですが、最終的な校正作業も完了していて、いよいよ発売です。来週の木曜日、2月25日が発売日ですな。この単行本は3年間EYE・COM誌で連載されたんですが、その期間中イラスト担当の羽生生純(はにゅにゅうじゅん)さんの絵柄の変化を一望できて興味深かったりもします。648ページもある大作ですので、じっくりとどうぞ!

JulieWataiさんの「トーキョー・フューチャー・クラシック」。非常にポップでサイバーな写真集です。しかも全部セルフポートレイト! オビにもあるように「究極の自撮り」と言えましょう。インデックスには撮影場所や被写体となっているハードウェアなども紹介されています。
水玉螢之丞さんの「こんなもんいかがっすかぁ まるごと!」。中央の写真に見えるボーダーシャツを着ている人が、水玉さん(の自画像的イラスト)。マニアックなネタも多く、またパロディも多々楽しめます。今もなお古びていない絵柄が非常にイイ感じ。
「竹熊の野望」の序盤にあるイラスト(挿絵)。ファミ通の連載マンガ「ファミ通のアレ(仮題)」でおなじみだった、羽生生純さん独特の濃くて激しい感じの絵柄です。
これは「竹熊の野望」の後半にあるイラストです。連載開始から3年近く経過しているので、イラストのタッチも変化しています。かなりシンプルな雰囲気になりました。
うかちゃんは猫なので本は読みませんけど。ぼぼぼ、ぼくも猫だから本は読まないけど表紙を引っ掻いたりしてから猫缶をいただきたい。ニャニャニャ。ニャ。みたいな。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。