ローランド TB-303 の、クローン

2007年9月21日 11:00

 ローランドのTB-303という機材がありまして。シンセベース演奏マシン。独特のベースサウンドを奏で、アシッド・ミュージック系、ヒップホップ方面、エレクトロ関連の方にはかなり有名ですな。

 友人が持ってるTB-303を少々触らせてもらったことがあるが、サウンドはイカシてるものの、操作性が全然よろしくなかった。ま、古い機材なんでしょうがないのだが。でもジョリーグッドなるサウンド。しかし、買おうとすると、現在はプレミアが付いちゃってスゲく高価なビンテージ機材ことTB-303。

 そんな状況にて、TB-303のような音が出るマシンが欲しいなぁ、てな人に注目されたのが、TB-303をマネて作られた“TB-303クローン機”。ハードウェアでもソフトウェアでも存在する。その中で、拙者的に「これはTB-303に超近い音出してるかも」と感じられるのがFutureretroのRevolutionだ。


これがFutureretroのRevolutionだッ!! そしてこのマークは易の構造を示したもののように見えるが実は!! “無限に続く音楽の流れを限られたスペースの中で表現する最良の手法であるという設計理念に基づいたデザイン”なのだそうだ。しかし外見だけじゃなくて、見やすいインターフェースとしてよくできている感じ。アナログシンセなので、ツマミ類を動かすとグニョグニョ音が変わりまくって楽しいゾ!!

 今年に入ってから何度も何度もこのRevolutionのサンプルサウンドを聴き、聴くたびに「やっぱコレ欲しい!!」と思っていた俺。発売当初、サイドパネルがウッドのRevolutionがあったが、現在のサイドパネルは黒いプラスチック。こんなに欲しくなるなら発売直後に買っておけば!! とか思ったが、さておき。

 結局、つい最近、もー我慢ができなくなって買っちゃいました。Futureretro Revolution。その結果、どーだったかと言えば……。

 まず第一に、TB-303と比べるとヤケに非常にわかりやすく使いやすい。ローランドのサイトから(驚くべきことに!!)TB-303のPDFマニュアルを入手できるが、TB-303で音階作るの面倒なんですよ。表示系もわかりにくいし。まあ、慣れた人はTB-303が一番なんでしょうけれど。

 その点、Revolutionはパッと見で、だいたいわかる。やや特殊な操作はマニュアルを読まないとイカンのだが、わかりやすさ使いやすさ的にグレイト感が高い。

 音質は、基本的にはTB-303とクリソツな感じがする。TB-303もRevolutionもシンセサイザーなので、まあ音作りの幅は広いわけだが、グライドやアクセントをちょちょいとまぶせばTB-303そのもののアシッドベースパターンがカンタンにデキてしまうのであった。

 あの“TB-303サウンド”を聴くとテンション上がっちゃう人は、単にRevolutionイジってるだけで日が暮れますな。コレ、オモシロ過ぎ。使いやすいし。